死 にたい/zm ページ7
私はよく無性に死 にたくなる。
自分が大嫌いで。
何も出来ない自分に腹を立てる。
頭悪い
運動出来ない
顔面偏差値下の下の下。
特技なんてもちろんない。
ゲームが大好きだけど弱い。
もう嫌なんだ。こんな自分なんて嫌いなんだ。
「ちよっと待ってぇや」
…え、誰？？
「俺な？ゾムって言うんやけど…独り言やろ？死 にたいんか？」
私と住む世界が違うようなイケメンが話しかけてきた。
…あ、制服…同じ学校なんだ…
「まぁね。」
冷たく返す。優しく返していい思いなんてしたことない。
「俺の好きなやつの悪口言うん、やめてくれへん？」
…は？？？？
え？私誰の悪口言ったっけ…先生？それともあの子？多すぎて覚えてないや…
「えっと…誰のこと？ごめん、わかんない」
と言えば
「は？わからへんの？？お前のことやねんけど。」
いやいやいや…何の罰ゲームよこれ。
「…あのさ、何の罰ゲームか知らないけど巻き込まないで」
冷たく返し、去ろうとすると手首を掴まれる。
ガシッ
「A、罰ゲームとかやないから。…とりあえず、俺はAのことが好きやねん。だから…これ以上自分のこと…責めんとって…」
…なんで！？なんでなんでなんで！？！？
私より…貴方の方が弱々しく…泣いてるの？？
私のために泣いてるの？なんで私なんかに
優しくするの？
やめてよ…忘れられなくなっちゃう…
死 にたいって思えなくなっちゃう…
いくら自分のことを責めても、自分が嫌いでも
貴方のことは嫌いになれないよ…
「ありがとう……ゾム…」
ゾムに抱きつかれてそこでひたすら泣いた。
声を枯らして泣いた。
いつもの辛い時の泣き方じゃない。
いつもとは違う。
2人だから。
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作者名：エクレア | 作成日時：2017年11月9日 18時
