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「観念しろ!遂に見つけたぞ狼藉者め!」

「さあ、かごめちゃん達の事を話してもらおうか!」

だが、とわが暴れていたので、

私達は生き残りを雲母に見張らせ、

とわの元に飛んでいったんだ。

しかし、そこに御母堂様が降り立ったのだ。

あの方はたちまちとわを鎮め、

正気を取り戻して取り乱したとわを慰めたのだ。

その光景は、正しく弱者に寄り添う観音様そのものであった。

その後は狼藉者達の生き残りを御母堂様に引き渡し、

私達は里に戻ったのだ。

それから、邪見による封印の術式の儀が始まろうとしていたのだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

邪見の日誌

とわの術式が終わって程なくして、

戌考丸様が里においでなすったのだ。

あの方の知らせを元に、我らは多聞丸の城に殴り込んだのだ。

そこの兵達は、弥勒達が持ってきたものと同じ様な珍妙な衣を着ていたな。

一人一人が手強く、味方の殆どは殺されてしまったな。

だが、我らは生き残り、

全ての黒幕であった道真を倒したのだ。

しかし、その後私は地獄を見たのだ。

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作者名:kohaku琥珀 | 作者ホームページ:http://なし  
作成日時:2021年12月20日 21時

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