その殺生丸には娘がいる！4【半妖の夜叉姫】 (ページ28)

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半妖は人と妖怪を繋ぐ存在であると・・・

その力は、あやゆる試練を乗り越えるであろうと・・・

父上はそれを私に分からせる為に、

敢えて強大な力を遺さず、

癒しの刀である天生牙を授けて下さったのだ。

天生牙は、言わばお前達と出会い、

道真を倒し、全ての因縁に決着を着ける為の刀だったのだ。

この真意は、お前達がいなければ分からなかった。

お前達は、この世の全てを守る為に世に生まれたのだ。

それが父上の真意だった。

それを気付かせてくれた事が、

私がお前達を一族の誇りとする所以だ。」

「それを聞けて嬉しいです。」

「私もだよ。誇りって言ってくれて嬉しいよ。」

こんなに嬉しかった事はなかった。

私達の存在が、この世を救う為だったってだけでも嬉しいのに、

父がそれを誇りにしてくれているのだから、尚更だった。

ーだけど、私はまだ分からなかった。真の黒幕がいた事を・・・ー