準々決勝. ページ7
『んん！？今から！？』
個人の仕事を終えて帰り支度をしていた時のことだ。
マ「今から行くよ、東京ドーム。」
『いや、チケット持ってないよ。』
今から東京ドームということはWBC準々決勝の試合を見るということ。帰ってお風呂入ってゆっくり見れるな、て思ってたのにそれどころじゃない。
マ「チケット頂いたんだよ。是非生で観てください、て向こうの監督から。」
『監督さん？会ったこともありませんが、』
マ「YouTubeやTwitterで侍ジャパンを応援してただろ？大谷選手が凄く調子良くなったんだって。そのお礼。」
はぁ、と気のない返事をしてチケットを受け取る。
マ「さ、早くいかないと試合始まるよ。」
『そうですね、はい、折角なので。』
てか２枚あるけどどうすればいいんだ、とチケットを見つめてると現地でオフのふっかさんと合流すると言われた。
『ふっかさんオフなのね。』
急いで帰り支度をして車に乗り込み現地へ向かう。オフで緩い感じのふっかさんと合流して東京ドームへ入ると熱気がすごかった。
深「いや〜A様々だわ。まさかWBC生で観戦できるなんて。」
『なんか最近目まぐるしいよ。色んな新しいことに触れてる気がする。』
選手たちが出てきて、肉眼でしっかり観れるくらい良い席なのが分かる。
『あ、大谷さん。』
深「今日先発だからね。こっち見てくんなぁかなぁ。」
ふっかさんの言葉を聞き流しながら大谷さんのピッチングを見つめる。これからは負けたら終わりの試合だという。つまり今まで以上に緊張感のある戦いになる。
『がんばれ。』
フイッ
『ん？』
届くはずのない応援。彼は今マウンドに立っていて周りの音で私の声なんて届くはずないのに。
深「今大谷さんこっち見たよな！気付いたかな。」
『気付けないよ、流石に。』
しっかり目が合った。合った気がした、じゃなくて合った。彼は特に反応して無かったけど、
深「あ、ピッチャー交代だ。」
５回表デッドボール２球、２失点で大谷さんはピッチャー交代となった。彼はイタリアの強力打線と戦いマウンドを降りて行った。
『すごいなぁ、ほんと。』
あのマウンドに一人立つプレッシャーは私には分からない。でもあそこにしかない何かがあるんだろうな。
深「Aさんさぁ、惚れた？」
『…。まさかぁ。』
何言ってるの、とふっかさんの肩を叩く。じっとこちらを見るふっかさんに気付かないふりをした。
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みぃさん(プロフ) - 更新待ってます！ (8月13日 9時) (
レス) id: de3028b189 (このIDを非表示/違反報告)
ハチミツ(プロフ) - 更新楽しみにしています！！応援してます！！ (6月17日 0時) (レス) @page19 id: 2e9e08b902 (このIDを非表示/違反報告)
ame00charme86(プロフ) - いつも更新をめちゃくちゃ楽しみにしてます。応援してます。頑張って下さい。 (2023年4月24日 17時) (レス) id: e49d483ad0 (このIDを非表示/違反報告)
re06(プロフ) - お、面白過ぎです！好きです！大好き！更新頑張って下さい！応援してます！ (2023年4月11日 0時) (レス) id: eaaa70de2b (このIDを非表示/違反報告)
えくぼ(プロフ) - みぃさんさん» 楽しんで頂けたら嬉しいです。準決勝・決勝の会場はリアルと一緒でアメリカとなってます。主人公は日本で中継を見ている設定です。色々設定が甘いところがあると思いますが、温かい目で見て頂けると幸いです。 (2023年3月30日 22時) (レス) id: adb633a8e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えくぼ | 作成日時：2023年3月26日 0時
