検索窓
今日:12 hit、昨日:44 hit、合計:346,916 hit

大仕事 10. ページ39

なんでそんな顔するの、なんて言えなくて。


 『メンバーの一人なんだけどね、大切な人だよ。』
ユ「そうか。良いやつなんだな。」


優しくて、面白くてかっこよくて私には勿体無いくらいの人。


 『良い人すぎるから心配になったりするけど。』
ユ「フハッ勝ち目ねぇじゃん。」


あー、負けだ負けだ、と吹っ切れたように笑うユンギ。


 『ユンギも良い人見つかると良いね。』
ユ「いたよ。すぐ側に。」
 『その人よりもっと素敵な人が現れるね、絶対。』
ユ「唯一の欠点は俺を選ばなかったことくらいだけど、現れると思う?」
 『現れるよ。現れてくれないと私困る。』


なんだよそれ、と笑ってユンギは前を向いた。


ユ「ありがとな。韓国まで来てくれて。」
 『こっちの台詞だよ。日本人アイドルの私と一緒に仕事してくれてありがとう。この1ヶ月本当に楽しかった。』


席を立ったユンギが私を優しく抱きしめて、幸せになれよ絶対、と優しく囁いて作業部屋を出ていった。



〜帰国の日〜


ユ「気をつけてな。また、」
 『会おう。また一緒に仕事しようよ。』


お前割とひでー奴だな、と笑うユンギに嬉しいくせに、と笑い返す。


ユ「ん。じゃあな。」
 『またね。』


お別れは事務所で、外に出たら大騒ぎだからね。予定より3日早く帰れることになって、康二には内緒で今から帰国する。
インタビューも全世界に公開されてリード曲の再生数も鰻登りだし思ったほど炎上しなくて、寧ろいい反応ばかりでありがたい限りだ。CDも無事に来月発売されるし、感謝しかない。


 『ただいま〜。』


久しぶりの我が家は少し埃っぽくて荷解きして掃除に取り掛かった。あらかた片付いて時計を見るともうすぐ康二の仕事が終わる時間だった。
車の鍵を取ってテレビ局へと車を走らせる。喜んでくれるかな、ビックリして尻餅つかないかな、とかワクワクしながら運転してるとすぐに着いて、マネージャーに連絡して車に寄りかかって待つ。


向「え?」


スマホを弄ってたらすぐに康二の声が聞こえた。


向「A?ほんまに?」
 『康二、ただいま〜。』


腕を広げて声をかけると凄い勢いで突撃してくるからよろけながら受け止めた。


向「なんなん!?なんでおるん!?帰ってきたんなら言ってーな!」
 『んははっサプライズだーいせいこー!』


あ〜も〜おかえり〜!と抱きつく康二を落ち着かせてとりあえず車に乗って家へと向かった。

大仕事 11.→←大仕事 9.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (239 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1095人がお気に入り
設定タグ:SnowMan , 紅一点 , 向井康二
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まり姉(プロフ) - 深澤辰哉の漢字が違いますよ (2023年2月23日 10時) (レス) @page3 id: 632dd79117 (このIDを非表示/違反報告)
りんごポップコーン(プロフ) - コメント失礼します!あべべ、キスハグしようとしたの…?いやまあそんな所も大好きですが((「コソコソ.」のめめへのサプライズが素敵!それをやってあげようと思いつくえくぼさん流石ですね…!これからも頑張ってくださーい! (2023年2月12日 7時) (レス) id: 61d7d12311 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - Snow Man大好きです最高ですコロナと気温差がすごいので体調に気をつけましょう (2023年2月9日 8時) (レス) id: e7f1610a24 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:えくぼ | 作成日時:2023年2月8日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。