１０人目は仕事人

雑誌. ページ22

マネージャーから雑誌の表紙を飾るお話が来てるけどどうするかと聞かれて勿論と答えた。どんな形でもSnowManのこと、私のことを知ってもらえる機会が増えるのは良いことだ。


　『ひー、一緒に筋トレしてもいい？』
岩「おー、良いけどどうした？」


なんとなく、と答えて楽屋で並んで筋トレをする。翔太くんが勉強の次は筋トレかよ、と呆れてるけど気にせずひーの横で筋トレをしていると、ふっかさんが近寄ってきた。


深「Aは筋トレせずとも良い体してるけどなぁ。」


そんなこと言いながら私の腹筋に触れてくる。


　『ひぁっ！急に触んないでよ！』
向「ふっかさん！それはあかんで！」


康二がふっかさんを羽交い締めにしながら何してんねん！と怒っている。ラウがふっかさん最低、信じらんない、とゴミを見る様な目でふっかさんを見ている。


目「Aちゃん、ふっかさんみたいな変態もいるからちゃんとお腹隠して。」


暑いから少し大きめのＴシャツを括って筋トレしてたのがいけなかったのか。涼太くんもうんうんと頷いている。阿部ちゃんは破廉恥だよ、気をつけな、とお母さんみたいなこと言ってる。


　『ん〜、雑誌発売されたらみんな発狂するんじゃなかろうか。』
佐「んにゃ？何か言った？」
　『なんもな〜い。』


ま、発売まで黙っていよう。触らぬ神に祟りなしだ。




〜発売日〜


SNSでも表紙は明かされず、誰だ誰だと少しざわついていたけど、発売日にはありがたいことにトレンドに入るくらい盛り上がっていた。


渡「Aー！！！」
　『翔太くん元気ね。』


読んでいた小説から目を離さずに返事をするとべしっと雑誌で叩かれた。


　『うわ、翔太くん女の子に手出した、最低。』
渡「それどころじゃねぇだろ！なんだよこれ！なんだよ！」


バンッと雑誌を目の前に出されてブハッと吹き出してしまった。


渡「おまっ！吹くなよ！汚れるだろ！」
　『んふふっ！翔太くん汚れたら困る？雑誌大事？』


翔太くんが持っている雑誌には明かされる色気、と書かれて私が下着姿で上目遣いをしている。羽織っているシャツは肘にかろうじてかかっているくらいでほぼ脱げており、この為に鍛えた腹筋が綺麗に映っている。
表紙の様に上目遣いで翔太くんを見ると、目をパチクリとさせて、


渡「あんま調子乗んなよ。」


と顎を掴まれて、顔が近づいてきた。

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