過去 ３. ページ17
〜渡辺翔太 side〜
Aの様子がおかしくなっていたのに気付いたのは俺達と目を合わせなくなった頃だった。元々自分の世界によく旅立つAだけど、話しかけたら目を見て人の話を聞くやつだった。そんな彼女だからみんな絡みに行ったし、男だらけの世界でも上手く渡ってこれたんだと思う。
渡「なんなんだよ。」
つい胸ぐらを掴んでしまった。その時に感じた軽さは以前の彼女とだいぶ異なっていた。健康的に痩せたというより病的、精神的に痩せたとしか考えられない。
何かを隠している。でも何かわからない。
ス「今日も相変わらず邪魔だったよな。」
ス「存在自体が邪魔だよね。早く消えたらいいのに。」
ふと聞こえたスタッフ達の言葉。
ス「こんなに言われてるの気付いてるんだろ？それでも続けるなんて気持ち悪いわ。」
ス「なんで他のメンバーも何も言わないんだろ。明らかに邪魔だし空気読めてないのにね、男の中の女なんて。」
渡「は？』
死角で聞いてたがあまりの言い様に思わず声が出た。
ス「あ、渡辺くん。えっと、その。」
渡「Aのことっすよね？そんなことあいつに言ってたんですか？」
握りしめた拳が相手に向かうのを制する。ギリギリと爪が食い込んでいた。
渡「あいつがいるからここまで来れたんです。Aが誰よりも努力家で、誰よりもグループのことを考えてくれてるから今の俺たちがあるんです。」
ス「でもあいつがいるからいつまでもデビュー出来ないんでしょ。」
その言葉を聞いたらカッと頭に血が昇ってスタッフに掴みかかろうとした瞬間、誰かに羽交い締めにされて止められた。
宮「翔太！やめろ！手出したら負けだぞ！」
息を切らした涼太が俺を止めていた。
渡「止めんな。コイツらがAを苦しめてたんだよ！」
宮「そうだとしても、翔太が殴って警察沙汰になってAが喜ぶわけないだろ？」
そんなことになったらAは泣き崩れてしまうだろう。振りかざしていた拳をゆっくり降ろし、深く息を吸う。落ち着け、使うべきは暴力ではないはず。
渡「上に報告します。自分たちのしたことに責任を取ってもらいますから。」
ス「なんだよ、あんな女のせいで、あいつさえいなければ良いだけの話だろ！」
宮「今の言葉録音してるので、証拠として提出します。翔太、早く行こう。Aが倒れた。」
搬送されるかもしれないから急ごう、と俺の手を引いて涼太は走り出した。スタッフは呆然としていた。
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まり姉(プロフ) - 深澤辰哉の漢字が違いますよ (2023年2月23日 10時) (
レス) @page3 id: 632dd79117 (このIDを非表示/違反報告)
りんごポップコーン(プロフ) - コメント失礼します！あべべ、キスハグしようとしたの…？いやまあそんな所も大好きですが((「コソコソ.」のめめへのサプライズが素敵！それをやってあげようと思いつくえくぼさん流石ですね…！これからも頑張ってくださーい！ (2023年2月12日 7時) (レス) id: 61d7d12311 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - Snow Man大好きです最高ですコロナと気温差がすごいので体調に気をつけましょう (2023年2月9日 8時) (レス) id: e7f1610a24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えくぼ | 作成日時：2023年2月8日 0時
