第16話 ページ17
次の日、キヨが迎えに来ると思って待っていた私は携帯の画面を見て少し驚いていた
キヨは今日体調不良で学校を休むと言うのだ
この前、雨に濡れたから風邪引いちゃったかも…
とりあえず、キヨは学校来ないから私のところにも来ないっていうことだから家を出た
学校に着いて、菜摘と合流する
『おはよう菜摘!』
「おはようA!」
『今日キヨ学校休みなんだって…』
そういって私たちは各々席に着いた
昼休み、フジたちとご飯を食べていて、キヨが体調不良なんて珍しいとか、馬鹿は風邪引かないとかいろいろ言っていた
確かに珍しいことだけど、私も雨に打たれて風邪引かなかったからもしかして私馬鹿なのかも…?
今日は少し授業もボーっとしながら過ごしていた
それに、昨日の菜摘の言っていたことが気になってそのことをずっと考えてた
確かに、キヨとは仲良いとは自分の中で思ってるけど、キヨはどう思ってるんだろう?
キヨのことを特別に思ってるとか、フジたちとは違う対応をしてるとか
私からしたら馬鹿げた話しだとは思うけど、菜摘からの視点だとそう見えるのかな…
けど、それ以上考えても何も答えは出なくて
ただただ同じことを繰り返し心の中で唱えるだけ
私にはわからないことなのかな
心の中が黒いもやで覆われているような感覚に陥ってしまってこれ以上考えたくないと思っていても考えてしまう
それからの授業もこのことが頭にこびりついて離れない
菜摘はそんな私をニヤニヤしながら見てる
私は分からないから菜摘に聞こうとしたけど、自分で考えろっていってくる
仕方ないから自分で考えるけど、さっきと同じことには変わりなくて
今日一日ずっと考えてたけどわからないものはわからない
少し諦めかけてた
そんな時、キヨから連絡が来ていることに気がついた
私は携帯の画面を見てとても嬉しくなった
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作者名:キルト | 作成日時:2019年12月16日 17時