第15話 ページ16
菜摘のその言葉にはっとした
確かに菜摘の言うとおり、二人きりじゃなくてもいい
けど、最初こそはフジたちもいたけど最近はキヨと私だけだ
普段からフジたちがいてもいいとは思う
けど、それだと……なんか違う
『確かにそうだけど…』
「やっぱりAもそう思うでしょ?フジ君たちを誘ってもいいわけだ。けど、誘わない…それはなんで?」
『けど、菜摘…フジたちがいるのは、私はなんか…うまく言えないけど嫌というか、なんというか…』
私がそう言うと、菜摘はニヤッとした
「やっぱりA!キヨ君のこと特別に思ってるんじゃないの?」
『そ、れは…』
菜摘のその言葉に返す言葉が見つからなかった
私はなんて答えたら良い?
そもそも私はキヨのことを特別に思ってるの?
キヨとのことなんて深く考えたことがないからわからない
けど、キヨを好きなことは変わらない…
でも、この好きは菜摘の言っている好きとは違う
「A?大丈夫?ごめん、私ちょっと言いすぎたかも」
『あ、ううん!大丈夫だよ!私のほうこそごめんね』
正直、どれだけ考えてもわからなさそうなこの問題はとりあえず置いておくことにした
『菜摘、今日はありがとう!また明日!』
「うん!また明日ね!」
あれから、菜摘とたくさん楽しんで、私たちは家に帰ってきた
菜摘なんてはしゃぎ過ぎて帰り道にとても眠そうにしてた
まあ、私も人のこといえないんだけどね…
それにしても、途中菜摘が言ってたのはなんだったんだろうと、家に帰って考えてもわかることはなかった
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作者名:キルト | 作成日時:2019年12月16日 17時