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3 炭治郎said ページ6

杏「おはよう!少年少女!!今日は転校生が来ている!仲良くしてやってくれ!!」



転校生か…どんな人だろう



男子だからAはまた辛い思いするのかな…?



俺はAと10歳の頃出会った(再会した)



前世(あの頃)と変わらない優しくて儚げな美しい少女。



中学校に進学してからあんな事があって、



でもAは俺達にはちゃんと接してくれた。



平気なはずない。きっと俺だってAの立場なら…



いやもっと自分の心を閉ざしていただろう。



ちらりと隣の席に座る少女を盗み見た。



前世では最初に抱いた感情は憧れだった。



しかし時が流れると共にそれは愛へと変わった。



前世で伝えることの叶わなかった想いは今世で伝えられるだろうか。



出会った頃より大人びた少女にしばし見蕩れる。



杏「さぁ!入ってこい!自己紹介してくれ!!」



煉獄先生の声にふと我に返る。



入ってきた転校生の少年は……



『…無一…郎…くん…(ボソッ)』



俺は耳を疑った。だってAは覚えていないはずなのだから。



人より優れた嗅覚はAの動揺を鋭く感じとる。



思い出してはいない…ただ…



感じているのだ、覚えているのだ。



切なげな匂いがした。



懐かしく、そして愛しい。



そう感じているような匂いがした。



Aをみると眼に涙を溜めている。



炭「A?どうしたんだ?」



『え、あ、えと…』



杏「ん?A少女!体調が優れないのか!?」



『だっ大丈夫です…!』



杏「ふむ…。竈門少年!A少女を保健室に連れて行ってやってくれ!!」



煉獄先生もAの異変を感じ取り、俺に声をかける。



煉獄先生も俺と同じことを考えているようだ。



炭「はい!A立てるか?」



『え、あっ、うん。』



Aを連れて保健室に向かった。



その間も彼女から漂う匂いは変わらず、俺は苦しかった。



Aと初めて今世であった頃前世の記憶がある者と話し合った。



Aの前世の記憶は思い出して貰うべきか否かと。



結論は否だ。



鬼のいた頃の記憶、そんなもの今幸せなら無くてもいい。



それに俺は怖かったんだ。



''また''君が彼と出会い、恋に落ち、愛し合ってしまう事が。



今世では俺を愛して欲しいと願ってしまったのだ。



だが、どんなに願えど君は彼と出会う運命なのか?



そう思うと余計に胸が苦しくなった。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 時透無一郎
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名無し - 昔の作品に言うのも何ですが...wwトレスしてて草www (2021年4月20日 23時) (レス) id: 4ad25175e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆう | 作成日時:2020年5月16日 17時

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