トリップ少女は分からせたい。【鬼滅の刃】

にじゅうに！ ページ29

冷たい床の感触で目が覚める。





貴｢うぇ｣





強く殴られたせいで、頭がガンガンする。
床のせいで背中も痛い。
身体中が重いし、もうババア(え)

と、体を持ち上げようとすると、









ｼﾞｬﾗｯ

貴｢｣









ヤ ン デ レ ？





四股全てに錠がついていた。

よく周りを見ると、窓も高いところに鉄格子付きで1つ、あとは何も無い部屋だ。

なにこの牢獄プレイ？しかもくっさ、え、くっさ！








縣｢ｸｸｯ…目が覚めたか？｣









──ッ！！！






貴｢この声ッ、あんたなにしてんの！

おっかちゃんが泣くわよっ｣


縣｢は？？？私はお父様の為に、あんたを殺すの｣





は、








殺す…？？？お父様…？？？





貴｢なにいって、｣


縣｢私を見ても何も思わないのかあ

なんて残酷｣





縣ちゃんを見て、何も…？




いつも通り彼女は、綺麗な白髪ロング、儚いまつ毛を携えた赤眼…

あ、

え、うわ、嫌な予感。








嫌な汗が出てきた。








貴｢アバ、ドン…？｣







縣｢ピンポーン！大ッ正解！！

バカのくせに頑張ったね！偉い偉い！｣



うわめっちゃ馬鹿にされてる、え、馬鹿にされてる。



縣｢ご褒美に──｣









ｽｯ









貴｢ッ｣

視界が白髪で埋まる。









ｶﾞﾝｯ









貴｢あグッ｣









やだ、怖い、助けて──



未だ脳裏にこびり付いて取れない記憶が

『ふざけんなよどいつもこいつもよおッ』



パパ、やめて──









──無一郎っ







・







ﾋﾟｸｯ




無一｢A…？｣

(…早く済ませて、会いに行こう。)

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