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きゅう! ページ14

鬼殺隊 side


あの戦いから5日。

彼女は一向に目を覚まさない。




しの「目立った外傷も内傷も特になく、
心拍数も安定、血圧も異常なし。」




あの人だってそう言っていたのに、








無一「どうして…」









ベッドに横たわる少女は、

今にも起きてきそうで、



''むいたん!!?結婚??!!''



そうやっていつものように、

馬鹿してくれればいいのに、









無一「ねえ、なにしてるの…」









僕がこんなにも心配してるのに、
ねえ。

そんなに気持ちよさそうな顔して、
どんな世界を見てるの?








A「スゥ…スゥ…」









と、








スッ









そこに現れたのは、蛇柱・伊黒小芭内。









伊黒「…」







無一「なに、珍しいね」


伊黒「俺は別に見舞いに来た訳では無い」


無一「あっそ」









伊黒小芭内は、何を考えているのか、
その双眼でAを見つめる。
次いで、その横に座る無一郎…




そして、



覚悟したかのように一呼吸おいて、









伊黒「…Aの部屋から、今まで無くしてた俺らの物が見つかった」














無一「は?」







何言っているんだ?

その意を込めた目で、無一郎は伊黒を見る。


だってあの日、あの時、彼女の部屋には何一つ物はなかった。物を置く隙すらなかった。








伊黒「アイツの部屋の隅の方に隠すように置いてあってな、前々から噂にはなっていたが、やはり──」








ガッ


伊黒「…どうした、








お前が逆上とは。

珍しいな、そんなにその女に情が湧いたか」


無一「彼女のこと、何も知らないくせに」








そうして出た言葉は、無一郎自身の心にも突き刺さる。そう、何も知らない。僕も。あんたらも。

──否、彼女は何も分からせてはくれなかった。










分かりたかったのに


彼女を、分かれなかった















伊黒「それと、どうやらその女、甘露寺の継子に暴力をふるっていたそうでな。

これから御館様に直訴しに行く」









無一「…

あっそ」


伊黒「フン…」




そうして伊黒小芭内は去って行った。

御館様がAを突き放すわけが無い。
彼はそう簡単に流される人ではない。
そう分かっていても、胸の不安は拭いきれない。









「…」









ああ、早く目を覚ましてよ、A…









(おかしいですね)

(あの日確認した時は、)

(確かにあの部屋は空っぽだったのに)




「あ、あの──」

じゅう!→←はち!



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お布団 - 面白すぎるんですけどぉおおお?ありがとうございました! (2021年6月14日 7時) (レス) id: 99e5f8b903 (このIDを非表示/違反報告)
!!!(プロフ) - 一樺さん» わかりますこんな性格イケメンと出会いたかった() (2020年5月16日 21時) (レス) id: a6cd6ad948 (このIDを非表示/違反報告)
一樺(プロフ) - 神様と結婚したいです!!!好きです!!! (2020年5月14日 21時) (レス) id: e734b1c435 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - !!!さん» ふふふ、、、夢主を穢した罪、償って貰おうか、、、鬼殺隊出動! (2020年4月27日 17時) (レス) id: 2947b2cca8 (このIDを非表示/違反報告)
!!!(プロフ) - 鈴さん» どうぞもう要らないので燃えるゴミの日にでもだしておいてください^^生き殺しにしましょう!!^^ (2020年4月27日 16時) (レス) id: c779231f36 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:!!! | 作成日時:2020年4月14日 14時

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