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49話 ページ49

⚠︎夢主ちゃんが可哀想です。








「なに…何言ってるの…」




『ん〜?』


秋元はいつもの笑みを浮かべていた。



「なんで…あんな事…」















『……A…?』


後ろから声が聞こえた。



振り向くと、唯と三浦が立っていた。

他にも店の先輩や同期もいた。









「…あ……唯…」




『今の話…本当なの…?男と遊んでるって…』



『先輩……そんな事してたんですか…?』


後ろに立っていた他のバイトの子達がAに注目している。



『Aさんってそんな人だったんだね〜、最低じゃん』

『大人しそうな顔しといて、やってる事やばいね』

軽蔑の目で言われた






「違っ…!違う…!」


周りの通行人、店の常連、店の従業員、友達


色んな人達からの視線に耐えきれず、その場から逃げ出してしまった。



















必死に走っているうちに路地裏に着いた。

壁にもたれてそのまま座り込む、




Aは気づかなかったが、この場所は秋元と初めて会った場所だった。








「うっ……ぅ、ふぅッ……ぐ…ぅ…」




ひたすら涙がこぼれた。

手が涙でびしょ濡れだった。

それでも止まらなかった。




「うぅッ……なんで……なんで…」


(どうして…なんで…?)




顔から手を離すと、誰かの足が見えた。


顔を上げると、



















秋元が立っていた。




「…………ッ」


Aは思わずビクッとしてしまうが、




先程の事に対する怒りと
















裏切られた悲しみが同時に湧き出てくる。


秋元はそのままAの目の前にしゃがみ込む。




目を合わせないよう目線をそらす


いや……合わせたくなかった



「…何しに来たの……?」


来て欲しくなかった。



「…なんで人前であんな事言ったの?………結局遊んでたって事?………私で遊んで楽しい?」


秋元は何も答えない、Aの言葉をただひたすらに聞いているだけだった。




「……関わらなきゃ良かった…関わらなきゃこんな事にもなんなかった……」



秋元は口を僅かに開き何かを伝えようとするが、

Aに遮られる。



















「………好きに……なる事だってなかったのに…」





『…………』


その言葉を聞いた秋元は眉がピクリと動く。




Aは立ち上がり、





「…最低…、クソ野郎……」



捨て台詞のように吐き、そのまま立ち去る。


追いかけてくる気配はなかった。

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志貴(プロフ) - 悠さん» 悠様、コメントありがとうございます!いつも見て頂きありがとうございます! (2022年12月14日 18時) (レス) id: 7260f26da8 (このIDを非表示/違反報告)
志貴(プロフ) - そして、43話のセリフについてですが、特にこれといった元ネタは無いです笑どう言わせようか悩んでた所、ふと思いついたのがこのセリフでした笑 (2022年12月14日 18時) (レス) id: 7260f26da8 (このIDを非表示/違反報告)
志貴(プロフ) - コノさん» コノ様、いつも見て頂き、ありがとうございます(*´艸`*)♡コノ様のコメント、励みになります( *´꒳`*) (2022年12月14日 18時) (レス) id: 7260f26da8 (このIDを非表示/違反報告)
コノ - そして43話のん?と聞き返してくるのとお預け?と言うセリフ、とっても好きです!個人的にん?て聞き返してくる人好きなので是非推しに言ってほしい!これらのセリフなんですが何か元になったお話だったり参考にされたお話とかあったりしますか?! (2022年12月14日 15時) (レス) id: d4a3ef37b3 (このIDを非表示/違反報告)
コノ - いつも見てます〜!!これほんっと好き!秋元の飄々としていながら本命である夢主に対して実は真剣な所がめちゃくちゃ解釈一致だしその表現がめちゃめちゃお上手で素敵です!何度も言うけどこれ!これを求めていたんです!! (2022年12月14日 15時) (レス) @page44 id: d4a3ef37b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:志貴 | 作成日時:2022年11月17日 2時

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