40話 ページ40
「あぁ…よかった…まだ売ってた…」
Aは新品コーナーに行き、新発売のゲームを見つける。
「むぅ…どれにしよう…」
『どれもおんなじじゃないの?』
横から見ていた秋元が口を開く。
「同じじゃないですよ!パッケージとか特典とか違います!」
どれにしようと選んでいるAを横から見つめる秋元
(ほんとゲームの事になると目がキラキラしてるなぁ )
「あ…、これにしようかな…私の推しがパッケージだし、初回特典もついてるし、店舗特典で衣装がついてくる…!はわ〜…お得だ〜…」
Aは一つのゲームソフトを手に取る。
『それどんなゲームなの?面白い?』
「そりゃあもう名作中の名作ですよ!何よりナンバリングが8まで出てるんですよ〜…!どれも面白いんですけど〜、やっぱり初代がなんや感や一番面白くて…」
Aはまだあどけなさが残る笑顔で楽しそうに話す。
秋元はフッと笑う。
『やっぱAちゃん、ゲームの話してる時が一番楽しそう』
(それに…やっと俺の前で笑った)
逆に秋元が見せたのは
(!私の好きな顔だ…)
優しい笑顔だった。
思わず見惚れてしまうが、
また何か言われそうなので、顔を逸らし
「あ…、あ〜…じゃあコレ払ってきますね。」
『んー、じゃそこで待ってるから』
そう言ったものの何故か秋元はAから離れようとしない。
すると秋元がニヤニヤとした顔で
『なに、そんなに俺から離れたくない?』
離れないのではなく、離れられないのだ。
原因はAが秋元の手を離さまいと握っているから
「あっ……ご、ごめんなさい…」
Aは顔を赤くし、パッと手を離す。
ゲーム選びに夢中で気付かなかったが、この店に来る道中から、ゲームを選んでいる時もずっと握っていたようだ。
秋元はクスクスと笑う。
『なんで今更恥ずかしがんの?手握ったくらいで』
「う……、とにかく、コレ払ってきますので今はついてこないでください…」
『はいはい、いってらっしゃーい』
Aは秋元に背を向け、レジに向かう。
『アレ?Aさん、いつも一人で来るのに今日は彼氏とですか?』
いつもの店員さんに話しかけられる。
「彼氏じゃないです…」
『ほー…イケメンですね、彼氏さん』
「違いますって」
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志貴(プロフ) - 悠さん» 悠様、コメントありがとうございます!いつも見て頂きありがとうございます! (2022年12月14日 18時) (レス) id: 7260f26da8 (このIDを非表示/違反報告)
志貴(プロフ) - そして、43話のセリフについてですが、特にこれといった元ネタは無いです笑どう言わせようか悩んでた所、ふと思いついたのがこのセリフでした笑 (2022年12月14日 18時) (レス) id: 7260f26da8 (このIDを非表示/違反報告)
志貴(プロフ) - コノさん» コノ様、いつも見て頂き、ありがとうございます(*´艸`*)♡コノ様のコメント、励みになります( *´꒳`*) (2022年12月14日 18時) (レス) id: 7260f26da8 (このIDを非表示/違反報告)
コノ - そして43話のん?と聞き返してくるのとお預け?と言うセリフ、とっても好きです!個人的にん?て聞き返してくる人好きなので是非推しに言ってほしい!これらのセリフなんですが何か元になったお話だったり参考にされたお話とかあったりしますか?! (2022年12月14日 15時) (レス) id: d4a3ef37b3 (このIDを非表示/違反報告)
コノ - いつも見てます〜!!これほんっと好き!秋元の飄々としていながら本命である夢主に対して実は真剣な所がめちゃくちゃ解釈一致だしその表現がめちゃめちゃお上手で素敵です!何度も言うけどこれ!これを求めていたんです!! (2022年12月14日 15時) (レス) @page44 id: d4a3ef37b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:志貴 | 作成日時:2022年11月17日 2時