秋元詩郎に弱みを握られる女の子の話

39話 ページ39

男達が去っていくと秋元はAの方に顔を向ける。




いつものように笑っていない｡

















「あの…秋元さ、『Aちゃんさあ…』





秋元が言葉を遮ってくる。









(お、怒って…る？)












『自分の事わかってないよね』













「え、えっと…どういう意味でしょうか…」





秋元は少し考えるが、











『ん〜、やっぱなんでもないかな〜』







そう言うといつもの飄々とした普段の態度になる。







『んで、これからどうするー？」






「あ…、そうですね…どうしよう…」





本来ならAは食事も済んだのでこのまま家に帰るつもりなのだが、今は秋元がいる。



なんだかこのまま別れるのは勿体ない気がする｡



するとAはある事を思い出す。






(あれ、そういえば…今日って…)




Aはスマホを開く｡






『どうしたの〜』




「あ…！！」






『え、どうしたの？』






(やばい…すっかり忘れてた…！今日新シリーズの発売日だ！)









Aは好きなゲームの事になると敏感になる。






周りの事が見えないくらいに。











「秋元さん！今すぐ行きましょう…！」



するとAは秋元の手を引っ張る。








『え、ちょっとなになになに』







Aは秋元とある場所に向かう。














向かったのは、古いゲームから最新のゲームなど様々なジャンルが売っているゲーム屋だった。

40話→←38話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す