36話 ページ36
「秋元さん……！」
どうしてここに、と聞きたいのもあるが昨日の事を思い出してしまいまともに顔が見れない。
この人といると頬が緩む。
『昨日ぶりだね、何してんの〜』
「えっと…たまには外でご飯食べようかなと……」
『まじ？俺もちょうど腹減ってたんだよね〜』
『……ねぇAちゃん、一緒にどっか行こうよ。俺奢るし』
「え……」
(秋元さんから誘われた……！いや、初めてじゃないけど……なんかあの時よりずっと嬉しい……好きだからかな……)
『Aちゃーん？大丈夫ー？おーい」
ハッと気づくと、秋元がAの顔を覗き込み、
手をヒラヒラと降っている。
(近っ……！)
顔の近さにびっくりして、後ろに下がる。
『あ、もしかしてもう先約いた？』
「あ、いや違います……！行きます！秋元さんと行きたいです！」
(あ、やばい……こんな勢いよく言って、馬鹿みたいって思われたかな……)
秋元は一瞬驚いた顔をしたが、
『嬉しい事言ってくれんじゃん』
秋元はいつも笑っているが、逆にそれがわかりずらい。
でもさっきは……嬉しそうな顔をしていた気がする。
『どこ行きたい？Aちゃんに任せまーす』
「え、えー……っと、じゃあ……この前の所行きたいです……」
『ん、良いよ』
すると秋元はAの手に自分の手を伸ばすが……
少し考えて、自分のジャケットに手を突っ込む。
Aはその行動に気づき、
(……あ……手……繋ぎたいな……)
Aは無意識に
秋元の腕をギュッと掴んだ。
「あ、あの……手……人が多いので、私が迷子にならないように……その……」
(私、何して……どうしよう……引かれたかな……でも好きな人と手を繋ぎたいって普通だよね……？)
小さな声でボソボソと言うが、
秋元は聞こえないのか顔を近づけてくる。
『Aちゃん？俺の腕掴んでどうした〜？』
Aは顔を上げ秋元を見つめ、
「あの、手を…繋ぎたい……です」
秋元は不思議そうな顔でAを見つめる。
「あっ……ごめんなさい……」
(引かれた……)
Aは掴んでいた秋元の腕を離そうとするが、
秋元はそれを逃さず、そのまま優しく握りそのまま歩き出す。
『そんな事言われちゃったらさ〜無視できないっしょ〜』
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志貴(プロフ) - 悠さん» 悠様、コメントありがとうございます！いつも見て頂きありがとうございます！ (2022年12月14日 18時) (
レス) id: 7260f26da8 (このIDを非表示/違反報告)
志貴(プロフ) - そして、43話のセリフについてですが、特にこれといった元ネタは無いです笑どう言わせようか悩んでた所、ふと思いついたのがこのセリフでした笑 (2022年12月14日 18時) (レス) id: 7260f26da8 (このIDを非表示/違反報告)
志貴(プロフ) - コノさん» コノ様、いつも見て頂き、ありがとうございます(*´艸`*)♡コノ様のコメント、励みになります( *´꒳`*) (2022年12月14日 18時) (レス) id: 7260f26da8 (このIDを非表示/違反報告)
コノ - そして43話のん？と聞き返してくるのとお預け？と言うセリフ、とっても好きです！個人的にん？て聞き返してくる人好きなので是非推しに言ってほしい！これらのセリフなんですが何か元になったお話だったり参考にされたお話とかあったりしますか？！ (2022年12月14日 15時) (レス) id: d4a3ef37b3 (このIDを非表示/違反報告)
コノ - いつも見てます〜！！これほんっと好き！秋元の飄々としていながら本命である夢主に対して実は真剣な所がめちゃくちゃ解釈一致だしその表現がめちゃめちゃお上手で素敵です！何度も言うけどこれ！これを求めていたんです！！ (2022年12月14日 15時) (レス) @page44 id: d4a3ef37b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：志貴 | 作成日時：2022年11月17日 2時
