10話 ページ10
そこにいたのは同じ職場の後輩だった、
後輩とはいえ、年は向こうのが上｡
『先輩今日体調悪かったんですか…？何か…いつも間違えない所でミスしてたし…顔色も今も良くないです…』
表情を見ると誰が見ても心から心配している顔だった｡
後輩にそんな顔させて情けないなぁなんて思いつつも、
「あ…あー…うん、そうかも、ちょっと体調が悪かったのかもね…うん…」
そう伝えると
『やっぱり…、俺今日車で来ているので、送りますよ！』
「えっ、良いよそんなの…悪いし」
『そう言う訳にはいきません！体調悪い人をほっとく訳には…』
「いや…でも」
(…うーん…でもここまで言ってるし…断るのも悪いよね…それに………また「あの人」と会うかもしれないし)
Aはお言葉に甘えることにした｡
「そこ左で、次の信号が…」
やはりわかっていた事だが、車の方が圧倒的に早い｡
正直かなり助かった。
『ここですか？』
「あっうん、合ってるよありがとね、わざわざ…」
『いえいえ…とんでもない…先輩こそお体に気をつけて…じゃあ、また仕事で』
そう言い車を発進させて行った｡Aも車の免許はあるにはあるのだが、
正直車を出すのが面倒くさかった。
だが、こんな数分で着くなら、
これから車で行こうかなと考え、
マンションのエントランスに向かう。
『良いとこ住んでるね』
ピタリと足が止まる今日も聞いた声、聞き間違う筈がない、振り向くとそこには誰もいない。
『こっち』
するといきなり後ろから抱きしめられる、
「⁉︎」
『んーやっぱいい匂い』
「やっ…、離して！」
恐らく秋元であろう男を突き飛ばす｡
『おっと、君に会えた嬉しさで油断したよ』
少しだけ離れた、顔を見るとやはり秋元だった｡
「あ、秋元…さん」
半グレ、もしくはヤクザ説のある男を呼び捨てにするのは、流石にやばいので、さん付けで呼ぶ。
『俺の事覚えててくれてたの？苗字とはいえ名前で呼んでくれるの嬉しいな〜』
胡散臭い笑顔でこちらを見つめる秋元｡
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志貴(プロフ) - 悠さん» 悠様、コメントありがとうございます！いつも見て頂きありがとうございます！ (2022年12月14日 18時) (
レス) id: 7260f26da8 (このIDを非表示/違反報告)
志貴(プロフ) - そして、43話のセリフについてですが、特にこれといった元ネタは無いです笑どう言わせようか悩んでた所、ふと思いついたのがこのセリフでした笑 (2022年12月14日 18時) (レス) id: 7260f26da8 (このIDを非表示/違反報告)
志貴(プロフ) - コノさん» コノ様、いつも見て頂き、ありがとうございます(*´艸`*)♡コノ様のコメント、励みになります( *´꒳`*) (2022年12月14日 18時) (レス) id: 7260f26da8 (このIDを非表示/違反報告)
コノ - そして43話のん？と聞き返してくるのとお預け？と言うセリフ、とっても好きです！個人的にん？て聞き返してくる人好きなので是非推しに言ってほしい！これらのセリフなんですが何か元になったお話だったり参考にされたお話とかあったりしますか？！ (2022年12月14日 15時) (レス) id: d4a3ef37b3 (このIDを非表示/違反報告)
コノ - いつも見てます〜！！これほんっと好き！秋元の飄々としていながら本命である夢主に対して実は真剣な所がめちゃくちゃ解釈一致だしその表現がめちゃめちゃお上手で素敵です！何度も言うけどこれ！これを求めていたんです！！ (2022年12月14日 15時) (レス) @page44 id: d4a3ef37b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：志貴 | 作成日時：2022年11月17日 2時
