秋元詩郎に弱みを握られる女の子の話

8話 ページ8

高城、と言う人をさん付けで呼んでいて、敬語だった、それに終わった、と言うのは恐らくあの男の人を殺したことだろう｡
最初の警察はいらないと言う台詞からもしかしたら、
この辺りの、半グレかヤクザなのでは？とAはそう思った
(少し無理があるような気もするが)

Aはもう訳が分からなかった。家に着いて、部屋に入ると、時計は0時前だった、
Aはどっと疲れがきてソファで目を閉じた｡

目を覚ますと、外は明るい、時計は11時を示していた｡

「え…そんなに寝てたの…？」
(もしかしたら昨日のアレは夢…なんて事…)

Aは着替えて昨日の路地裏に向かう。
だが昨日の血が散乱してたのが、嘘のように綺麗になっていた｡
だが、一つのソレで夢じゃない事を分からされた、
血のついた絆創膏が落ちていた、
間違いなく、Aが貼っていたものだ｡

(じゃあ、あの男の人に指をな…舐められた…のも)

Aは信じたくなかった。もういっその事全部忘れようとした｡
だが、あんな事忘れられるはずもなく、頭の中で昨日のことが動画の様に再生される、だが
頭をブンブンと横に振り

(いや…！アレは夢！アレは夢！)

そう決めつけることにした、

とは言え時間が経つと案外忘れるもので、(Aが単に忘れっぽいだけかもしれないが、)
すぐに頭の中からあの時の事は消えていった｡

数ヶ月後…

Aは仕事中、客が頼んだ料理をテーブルに置く。

「ごゆっくりどうぞ」


(次は…9番テーブルの所か…)
そう言い次の客の注文を取るために歩いている時だった、他の従業員が客をテーブルに案内しようとしている所を横目でみるとある男と目が合った

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