31話 ページ31
帰り道、自宅であるマンションが見えてきた。
……人影がマンション前に立っている。
暗い上距離があるので、よく見えない。
近づくとその人物がマンションの明かりで照らされる……
『おかえり、今日もお仕事かな？頑張ってるね〜』
「なんでいるんですか」
予想通りの人物がそこにいた。
『いや〜Aちゃんに会いたくなってさ…もしかして迷惑だった？』
「迷惑です、家の前で待ち伏せやめてください。」
『じゃあ部屋入れてよ』
「それも嫌です」
『え〜俺もうすぐ、Aちゃんにしばらく会えなくなるから今の内に一緒に居たいなぁ』
「……？何かあるんですか？」
『ん〜……気になる？』
「いや別に……」
『まぁ…そんなすぐ会えなくなるわけじゃないけどね』
「…………秋元さん……あの聞きたい事が……」
『ん〜？何？なんでも答えてあげるよ〜』
「その…秋元さんはほんとに私の事が……す…好きなんですか…？」
『うん』
即答だった。
「ほんとですか…？」
『うん、ほんとだよ〜』
『じゃあさ…Aちゃんは？』
「え？」
『Aちゃんは俺の事どう思ってんの？』
(どう……思ってるのかな……)
今だって家の前に待ち伏せされて迷惑だ。
迷惑なはずなのに心から思っている訳ではなかった。
初めて会った時は無理矢理襲われそうになったり
初めてのキスを奪われたり、最低な人だと思う……はずなのに
時々見せたあの優しい笑顔が頭の中で浮かぶ。
(私は…)
そこまで考えたがAは頭の中で否定した。
「別に……なんとも思ってないです……ただ……人の家の前で待ち伏せしたり、仕事中外に連れ出したり、迷惑な人です」
『そっかぁ……』
「でも……時々見せる優しい笑顔は嫌いじゃないです……」
『笑顔？』
「だ……だから私に迷惑かけないなら……その何回でも会いに来てもいいから……」
『Aちゃん』
「な、なんですか…… ？」
『抱きしめていい？』
「嫌です。」
『え〜なんで〜』
「なんか嫌です」
『てか、俺達付き合ってもいいんじゃない？』
「私は秋元さんの事好きじゃないです。」
『あはは、そっか〜、じゃあAちゃんが俺の事好きになってくれるように頑張るか〜…………という訳で部屋入れて？」
「絶対嫌」
(少しは俺に心開いてくれたかな〜……なんて)
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志貴(プロフ) - 悠さん» 悠様、コメントありがとうございます！いつも見て頂きありがとうございます！ (2022年12月14日 18時) (
レス) id: 7260f26da8 (このIDを非表示/違反報告)
志貴(プロフ) - そして、43話のセリフについてですが、特にこれといった元ネタは無いです笑どう言わせようか悩んでた所、ふと思いついたのがこのセリフでした笑 (2022年12月14日 18時) (レス) id: 7260f26da8 (このIDを非表示/違反報告)
志貴(プロフ) - コノさん» コノ様、いつも見て頂き、ありがとうございます(*´艸`*)♡コノ様のコメント、励みになります( *´꒳`*) (2022年12月14日 18時) (レス) id: 7260f26da8 (このIDを非表示/違反報告)
コノ - そして43話のん？と聞き返してくるのとお預け？と言うセリフ、とっても好きです！個人的にん？て聞き返してくる人好きなので是非推しに言ってほしい！これらのセリフなんですが何か元になったお話だったり参考にされたお話とかあったりしますか？！ (2022年12月14日 15時) (レス) id: d4a3ef37b3 (このIDを非表示/違反報告)
コノ - いつも見てます〜！！これほんっと好き！秋元の飄々としていながら本命である夢主に対して実は真剣な所がめちゃくちゃ解釈一致だしその表現がめちゃめちゃお上手で素敵です！何度も言うけどこれ！これを求めていたんです！！ (2022年12月14日 15時) (レス) @page44 id: d4a3ef37b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：志貴 | 作成日時：2022年11月17日 2時
