秋元詩郎に弱みを握られる女の子の話

22話 ページ22

配信を付けて、ゲームを開始すると早速フォロワーからのコメントがきた｡

『ナナシさん今日は朝からホラゲーですか？』

「うん今日はなんか朝早く起きたから、ちなみにユキからおすすめされたんだ〜」



ちなみに、ナナシというのは自分のアカウント名だ。
ユキは唯の事。

しばらくして、片手で数えれるくらいのフォロワーが見に来て、フォロワーとのやり取りをしながら、ゲームを進めていると、いつの間にか昼前になっていた。


「あ、いつの間にかこんなに時間経ってたんだ、
じゃあとりあえず、ここまでにしとこかな」

コメント欄におつかれ〜と流れる。

「フォロワーさん見に来てくれてありがとう〜またね〜」

配信を切りゲームの電源を切る。

「昼ごはん何食べよ」


なんかあったかな〜と冷蔵庫を開けると、

「うげ〜、冷蔵庫何もない…そろそろ買い溜めしなきゃな〜…」


という訳で買い溜めの為にスーパーに行く事にした。

「うーんたまには車動かさなきゃな〜…でもめんどくさいなぁ、いやでも荷物重いしなあ、うーんでもそんな遠くないのに車で行くのも…」

これ以上考えてたらキリがないので、結局歩きで行く事にした。

それに運動にもなるし、最近ろくな事がないので、いざとなった時少しでも力をつけておかなければ。
(大して意味ないが)


自宅から1番近いスーパーはたったの五分で着くが、
値段を気にするなら自宅から10分で着くスーパーがいいだろう。

だがAは近々新作のゲームが出る上、好きなゲームの新シリーズなので、お金を貯めている。

ので、Aは少し歩くが安い方のスーパーに大きめのマイバックを持って向かう。















買い物が終わり、帰り道にて、やはりというか案の定重い。

(お…重い…腕…ちぎれる…)
久しぶりの買い物なので、余計にそう感じる。

1個のマイバックで入り切るか不安だったが大きめサイズなので、買ったものは全部入った。
それはいい事なのだが、この状況は最悪だ。

(うぅ…家までまだまだじゃん…やっぱ横着せずに車で行けば良かった…)





重い荷物を持ちヨロヨロと歩いていた時だった



















『Aちゃん』




聞き覚えのある声が背後から聞こえた。

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