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20話 ページ20

「……………え…?」






溢れそうだった涙が引っ込んでいった。


この男は何を言っている?


(好き…?私を?)




『初めて会った時覚えてる?あん時暗くて顔が良く見えなかったけど、よく見たらスッゲー俺好みだったんだよね〜またさぁ怯えてるAちゃんが可愛いんだよねー』





唖然としてしまったAに気づかず、ペラペラ喋る秋元
にわかには信じ難いAは






「何かの冗談…ですよね?」

そう聞くが、


『冗談じゃないよ、マジだよ、マジマジ』



『あ、何なら今ここで、俺のケータイに入ってる女の連絡先全部消そうか?』


そう言い自分のスマホを取り出し、何かをしている。

『ん』

そしてAに見せたのは電話番号やアプリ方に入っている女の連絡先を消した証拠だった。


確かに女の名前らしき連絡先は全て消えているが…



『信じてくれた?』


Aは頭がこんがらがっていた。


「で、でも私の事が好きなら何であんな……あんな無理矢理…ホテルに連れていったりなんか…」




『あ〜あれは、あれだよ好きな子に意地悪したくなるってやつ』


「…は?」


『まぁ本当にやりたかったってのもあるけどね、それにしても怯えてるAちゃん可愛かったなあ〜』



「……………」



















次の瞬間秋元は壮絶なビンタをモロに食らった
それは人が一切の容赦をせず、本気で叩いた音だった。



















『!?……った…』

秋元はまたしても口から血が垂れる。



「このクソ野郎!死ね!」



Aは秋元から自分の携帯を奪い取り、ダッシュで部屋に戻る。



秋元は叩かれた場所を抑え呆然とAが去って行く様子を見つめていた。

そんな秋元を見ている周りの通行人やら住人やらがコソコソと話す。

『何今の?喧嘩でもしたのかしら…?』
『さっきの女の子私の部屋の隣にに住んでる子だった…』
『なんだ今のカップル?喧嘩か?』
『すげぇ音したよな……あの人大丈夫なのかよ…』



秋元はその視線にすら気づかなかった



















その後秋元は何とか正気を取り戻し、アジトに戻る。



秋元の顔を見た高城はぎょっとする。

秋元の左頬には真っ赤な紅葉が咲いていた。


『秋元…お前また平手打ちされてんのか…程々にしとけって言っただろ…』




『……………』

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志貴(プロフ) - 悠さん» 悠様、コメントありがとうございます!いつも見て頂きありがとうございます! (2022年12月14日 18時) (レス) id: 7260f26da8 (このIDを非表示/違反報告)
志貴(プロフ) - そして、43話のセリフについてですが、特にこれといった元ネタは無いです笑どう言わせようか悩んでた所、ふと思いついたのがこのセリフでした笑 (2022年12月14日 18時) (レス) id: 7260f26da8 (このIDを非表示/違反報告)
志貴(プロフ) - コノさん» コノ様、いつも見て頂き、ありがとうございます(*´艸`*)♡コノ様のコメント、励みになります( *´꒳`*) (2022年12月14日 18時) (レス) id: 7260f26da8 (このIDを非表示/違反報告)
コノ - そして43話のん?と聞き返してくるのとお預け?と言うセリフ、とっても好きです!個人的にん?て聞き返してくる人好きなので是非推しに言ってほしい!これらのセリフなんですが何か元になったお話だったり参考にされたお話とかあったりしますか?! (2022年12月14日 15時) (レス) id: d4a3ef37b3 (このIDを非表示/違反報告)
コノ - いつも見てます〜!!これほんっと好き!秋元の飄々としていながら本命である夢主に対して実は真剣な所がめちゃくちゃ解釈一致だしその表現がめちゃめちゃお上手で素敵です!何度も言うけどこれ!これを求めていたんです!! (2022年12月14日 15時) (レス) @page44 id: d4a3ef37b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:志貴 | 作成日時:2022年11月17日 2時

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