12話 ページ12
平日、人通りの少ない黒焉街、昼の12時、Aは陰から秋元をジーっと見る｡
(行きたくないぃ〜！)
一方の秋元はというと、綺麗なお姉さん達に囲まれていた｡
『お兄さん、めっちゃかっこいいですね！あの…もし良かったら連絡先とか…』
『私達これからカラオケ行くんですけど…お兄さんもどうですか〜？』
『モデルとか⁉︎あっ！もしかして俳優さんとか？写真いいですか？』
『あ〜ごめん、嬉しいんだけど先約があるんだよね』
(行きづらい…いっその事このまま逃げ……いやいや！
鍵を返して貰わないと…)
忘れっぽいAは本体の鍵を無くす事が多々あった、そのためのスペアキーなのだが、それすら無くては、本体の鍵を無くした時、家に入れなくなってしまう｡
『ねぇ〜いつまでそんなとこにいんの？』
いつから気づいていたのか、しゃがみこんでいるAの顔を覗き込んでいるではないか｡
「なっ…！い…いつから気づいて…」
『んー、多分最初から？まぁいいや、ほら立って』
そう言い秋元はしゃがんでいるAの手を取り、
立ち上がらせた｡そして、ジーっとAの服装を見つめる。
『ちゃんとオシャレなカッコで来てくれたんだね〜』
「…秋元さんがそう言うから…」
Aは超が付くほどインドア人間なので、
無論、メイクやオシャレなどする筈ない。
だが、この前の夜───
「デート…？私とですか…？」
『君以外誰がいんのさ〜、あっ勿論この俺とデートするんだから、それなりのカッコしてきてよ〜』
『あーでも君はどう見てもオシャレとかしないタイプだよね〜あの子に教えてもらいなよ』
「あの子…？」
『ほら、君が働いてるあの店の…えーっとなんだっけ…仲良さそうにしてたあの女の子…あー…
忘れた、まぁ、とにかくあの子ならそれなりにファッションに気ぃ使ってんじゃない？』
あの女の子、というのは恐らく唯のことだろう｡
その通りだった、確かに唯はファッションに気を使っているし、オシャレな格好、オシャレな髪型もする｡
だが、その言い方は失礼ではないだろうか、まるでAが全くファッションに気を使わないみたいだ、
というかほぼそう言ってる｡
確かにその通りなのだが、それでも人並みくらいには服装も髪も一応気を使っている｡
女である以上髪も整えているはずだ｡
『ま、とにかく頼んだよ〜』
こちらの都合も聞かずに場所と日付を伝えて去っていく秋元｡
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志貴(プロフ) - 悠さん» 悠様、コメントありがとうございます！いつも見て頂きありがとうございます！ (2022年12月14日 18時) (
レス) id: 7260f26da8 (このIDを非表示/違反報告)
志貴(プロフ) - そして、43話のセリフについてですが、特にこれといった元ネタは無いです笑どう言わせようか悩んでた所、ふと思いついたのがこのセリフでした笑 (2022年12月14日 18時) (レス) id: 7260f26da8 (このIDを非表示/違反報告)
志貴(プロフ) - コノさん» コノ様、いつも見て頂き、ありがとうございます(*´艸`*)♡コノ様のコメント、励みになります( *´꒳`*) (2022年12月14日 18時) (レス) id: 7260f26da8 (このIDを非表示/違反報告)
コノ - そして43話のん？と聞き返してくるのとお預け？と言うセリフ、とっても好きです！個人的にん？て聞き返してくる人好きなので是非推しに言ってほしい！これらのセリフなんですが何か元になったお話だったり参考にされたお話とかあったりしますか？！ (2022年12月14日 15時) (レス) id: d4a3ef37b3 (このIDを非表示/違反報告)
コノ - いつも見てます〜！！これほんっと好き！秋元の飄々としていながら本命である夢主に対して実は真剣な所がめちゃくちゃ解釈一致だしその表現がめちゃめちゃお上手で素敵です！何度も言うけどこれ！これを求めていたんです！！ (2022年12月14日 15時) (レス) @page44 id: d4a3ef37b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：志貴 | 作成日時：2022年11月17日 2時
