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一章『梟の告げる夜』玖 ページ20

梟池で見つかる死体はどれもひどい状態だ。
内蔵がえぐり出されていたり、脳髄が引きずり出されたり。
耐性がない一般人ならば、トラウマ植え付けられて発狂モノだ────。

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「とりあえず、あの御方とやらが信じられないくらい怪しいですね。利用されているだけか、あの御方が鬼なのか」

鬼だとしたら間違いなく異能の鬼だ。
本当に勘弁して欲しいと呉羽は思う。これは呉羽の初任務。そして階級が一番下の呉羽は自分がそんなに強くないのだということを理解している。

(新人に請け負わせる仕事じゃないよ・・・まあ確かに情報も確定していないところに無闇に条階級の人投入して他が疎かになるよりかは良いんだろうけどさ)

呉羽がそんな風に思考を巡らせていると、ふっと照明が突然消えた。

夜目がある程度きくようになっているので呉羽は特に驚かなかったが、隣にいる男性は「うおっ!?」と声を上げていた。

咄嗟に刀を包んでいる風呂敷に手をかける。
いつでも戦いに出られるように。

「あの御方だ!舞が始まるぞ!」

誰かがそう叫ぶと、照明が消えたことにより少しざわついた会場内が静かになった。鶴の一声と称するのが正しいと思えるほど一瞬で。

呉羽は前にある舞台の方から目を離さない。
今日斬れなくても明日がある。今日は情報を集められれば万々歳だ。

(というか池で斬っても良いんだよね。惨殺死体、間違いなく鬼が人を食い散らかした跡でしょ)

もしくは特殊な性癖を持ってるか、人体に興味があるのか。
まあこの二つの可能性は極めて低いだろう。
というか、そんな人がいる街にはいたくない。

「さあ今宵も私の舞を見に来てくれて感謝します!最高の一夜を私がお約束致しましょう!」

どこからか聞こえてきた声はあっという間に場所を移動し、舞台に立つ。

そこに立っているのは、女性。
着飾られ、化粧を塗りたくられ、人工的美しさを放つ女性。
鬼殺隊である呉羽は瞬時に理解した。

(間違いない・・・)

──────鬼だ。

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かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年8月18日 10時) (レス) id: ba1b78c8bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マドレーヌ | 作者ホームページ:http://aIKtu&souselove  
作成日時:2019年8月18日 10時

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