【鬼滅の刃】純白少女と水柱 (ページ13)

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一章『梟の告げる夜』参ページ13

・・・待って、冨岡さんが出せない。
原作キャラも出せない助けて。
ご都合主義に走っていいかな。

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｢すみません、ここでおかしな事が起こりませんでしたか？｣

最終選別を突破し、傷付いた身体も回復。
無事日輪刀も受け取ることが出来た呉羽は初めの任務に赴いていた。

日輪刀を受け取った次の日、鴉の指示によりこの街を訪れた。
真っ黒な隊服の上に折り鶴の描かれた羽織を羽織り、腰には日輪刀。
長い髪を結ばずにたらしたまま呉羽は進んでいく。

洋風な外見の家が増えてきた街。
日本家屋も残ってはいるが、この調子だとそのうち殆どの家が洋風に変わるだろう。
道を行く人々は大半は着物を着ているが、お洒落なドレスを着ている人もちらほら見かける。

近くにパーティー会場があったりするのでそこで祝い事でも催されるのかもしれないと呉羽は仮説をたてる。どうでもいい仮説ではあるが。

(この街の人たちは何かに怯えている気がする。何なのかは分からないけど)

すれ違う人すれ違う人、大体の人々の顔が青白いのだ。
たまに見かける顔色が土色な人は足元がおぼつかなく、見ていられずに手を貸した。水を飲んだら少し落ち着き、何があったのか話してもらおうと試みたのだが結果は玉砕。

口止めか何かされているのだろう。
顔色が悪い人たちはその質問にさらに顔色を悪くして震えながら立ち去ってしまった。

(何か・・・多分鬼だね。何かあるのは間違いないんだけど、誰もなにも話してくれない・・・このまま顔色の悪い人を介抱してけば何か分かる？)

それはあまりにも効率が悪いと呉羽は思うが、なんの手がかりも無い以上その程度しか出来ることがない。

(ん・・・待てよ)

呉羽は辺りを見回す。

(何も顔色が悪い人に限定する必要無いじゃない。少ないけど、元気そうな人もいなくはないし。顔色悪い人からの方が情報得られそうだけど話さないし)

ちょうど目に止まった、紺色の着物を着た女性に話しかける。
ここには買い物に来ただけなのだろう。普通の着物はこの街では浮いている。
もちろん空気的意味で。

｢すみません、ここでおかしな事が起こりませんでしたか？｣