_315 - hokuto side - ページ16
メンバーと仕事をしていた合間、樹がニヤニヤしながら隣に座ってスマホを差し出してきた。
「 なに？」
田中「 見た？これ。」
樹が見せてきたのは“流浪の月”予告映像。
「 あ、見てない。」
スマホを手に取ろうとしたらスっと避けられて「ほんとに見んの？」と意味の分からないことを言っている。
「 見るよ。なに。」
何も言わずにもう一度スマホを差し出してきて、SNSで解禁された予告映像を再生させる。
「 ……………………………はい。」
この映画は他のドラマとも撮影時期が重なっていて、その中には恋マジも含まれていた。
家でも外でも台本と睨めっこだった彼女は他の作品のことはあまり話さなかった…から、知らなかった。
横浜流星くんとラブシーンがあるなんて。
田中「 まぁAのラブシーンなんて慣れてっか。」
「 ……慣れてません。」
その後、他のメンバーにも宥められて仕事を終えて、家に帰ると久しぶりに先に帰宅していた彼女が夕飯を作っている最中だった。
「 早かったんだ？」
『 うん。もうすぐご飯出来るけど食べてきちゃった？』
「 食べてない。」
『 …………何かあった？』
少し不機嫌な態度を察した彼女が、持っていた包丁を置いてこちらを向いて首を傾げる。
「 予告、見た。」
『 予告？………あぁ、流浪の月？』
「 うん。」
『 ……うん？それで何でそんな顔してるの？』
まるで理由が分かっていない彼女に少しだけ苛ついて「何でもない」と答えてキッチンを出る。
『 っ、ちょっと！何、どうしたのって。』
「 ………聞いてなかった。」
『 何が？』
「 流星くんと…ベッドシーンあるって… 」
『 いや、それは、』
「 あの時期忙しかったから仕方ないけど…予告で知るのはさすがにしんどい… 」
そう言うとため息をつきながら俺の前髪を撫でる彼女。
『 あのさぁ…私話そうとしたよね？』
「 …………え？」
『 恋マジの撮影中だったかな？ちゃんと言わないとなと思って、流星くんとさ…って話そうとしたら｢聞きたくないからいい｣って言ったよね？』
………思い返すと、確かにそんなことがあった気がする。
「 あ、、えっと、」
『 私はどうすればいいの。北斗がちゃんと聞いてくれるなら毎回報告するよ？』
「 …………ちゃんと、聞く。」
「わかった」と微笑む彼女が触れるだけのキスをしてくれた。
映画…観れなさそうだなぁ、俺。
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るる(プロフ) - リントさん» ほろ酔い彼女ちゃん書くの楽しかったです♡またいつでもリクエスト頂けたら丁寧に書くのでよろしくお願いします((((〃･ω･)ﾉ♡ (2022年4月13日 7時) (
レス) id: f19a959cc8 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - きまさん» ほくとくんがたくさん番宣出てくれて作者も幸せいっぱいの気持ちでお話を書けてます(；；)♡これからもイチャイチャさせまくります！！！！！笑 (2022年4月13日 7時) (レス) id: f19a959cc8 (このIDを非表示/違反報告)
リント(プロフ) - うわぁぁぁあ！！！！ツマミになるナントカ…かいていただき本当にありがとうございます！！表情筋デロデロで読んでましたw (2022年4月7日 20時) (レス) id: 190cc03b9e (このIDを非表示/違反報告)
きま(プロフ) - 番宣期間たくさん2人がイチャイチャしてるのを見れて嬉しいです！大変かとは思いますが、これからも楽しみにしています♡ (2022年4月4日 22時) (レス) @page31 id: f0d962c024 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - Reeennaaaさん» なぁちゃんです！主演女優とのラブシーンを目の当たりにして嫉妬しちゃう彼女ちゃんも書きたいなぁと思って書き始めてみました(o^^o) (2022年3月23日 15時) (レス) @page14 id: f19a959cc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るる
| 作成日時：2022年3月12日 9時
