_300 - hokuto side - ページ1
田中「 え、そのまま家出てきたの？」
「 まぁ…今日仕事昼からって言ってたから起こすのも悪いし。」
今日から名古屋で、まだ寝ていた彼女を起こさずに家を出てきたと話せば心配そうにする樹。
田中「 3ヶ月だけなんだろ？やらせてあげればいいじゃん。」
「 やだよ。ただでさえ忙しいのに…これ以上寝る時間なくなるの心配だもん。」
田中「 それは分かるけど…男絡んでない仕事のことで喧嘩すんなよ。」
「 別に喧嘩じゃない。」
リハを終えて控え室に戻ると彼女からの不在着信に気がついた。
森本「 あれ？Aちゃんじゃん。かけ直してあげなよ。」
「 ……………うん。」
きっと撮影の合間にかけてきたんだろう。
『 もしもし？』
「 え、あ、出た。」
『 うん？』
「 いや…着信残ってたの1時間前だったから。」
『 まだ撮影再開してなくて。』
いつもと変わらないような、少し違うような、彼女の機嫌を探りながら話せば「お弁当ありがとね」と優しい声が耳元に届いた。
「 あ…うん。 」
『 名古屋も頑張って。』
「 うん……… 」
昨日はごめんの一言がどうしても出てこなくて、樹が向かいの席で「何やってんだよ」と口パクで言っている。
「 A。」
『 ん？何？』
「 昨日は……ごめん。仕事のことに首突っ込んで勝手に機嫌悪くなって。」
『 …ううん、北斗は悪くない。北斗が反対したら断ろうと思ってたから。ごめんね？来週のラジオ出ること勝手に決めて。』
あー、、、
いつから俺はこんなに口うるさくなったんだ？
彼女がやりたいと思う仕事は全部応援して、見守ってきて、自信がなさそうな顔をしてる時は背中を押してきたはずなのに。
「 ……帰ったらもっかい話そ。」
『 え？』
「 頭ごなしに反対しちゃったから…冷静になってちゃんと話したい。」
『 ………うん、分かった。』
2日間の名古屋公演を終えて帰宅して、俺が反対している理由を話せばちゃんと理解してくれた。
「 でも… Aがやりたいならやっていいよ。」
『 えっ？』
「 その代わり、帰りは迎えに行かせて。
『 ……………え？でも終わるの3時だよ？』
「 嫌ならラジオも断ってもらう。」
『 ……分かった。』
「 はい、じゃあこの話おしまい。」
俺が迎えに行くことに不服そうな顔をしてるけど…そこは譲ってやらない。
とりあえず、3ヶ月間だけ見守ることに決めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1666人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るる(プロフ) - リントさん» ほろ酔い彼女ちゃん書くの楽しかったです♡またいつでもリクエスト頂けたら丁寧に書くのでよろしくお願いします((((〃･ω･)ﾉ♡ (2022年4月13日 7時) (
レス) id: f19a959cc8 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - きまさん» ほくとくんがたくさん番宣出てくれて作者も幸せいっぱいの気持ちでお話を書けてます(；；)♡これからもイチャイチャさせまくります！！！！！笑 (2022年4月13日 7時) (レス) id: f19a959cc8 (このIDを非表示/違反報告)
リント(プロフ) - うわぁぁぁあ！！！！ツマミになるナントカ…かいていただき本当にありがとうございます！！表情筋デロデロで読んでましたw (2022年4月7日 20時) (レス) id: 190cc03b9e (このIDを非表示/違反報告)
きま(プロフ) - 番宣期間たくさん2人がイチャイチャしてるのを見れて嬉しいです！大変かとは思いますが、これからも楽しみにしています♡ (2022年4月4日 22時) (レス) @page31 id: f0d962c024 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - Reeennaaaさん» なぁちゃんです！主演女優とのラブシーンを目の当たりにして嫉妬しちゃう彼女ちゃんも書きたいなぁと思って書き始めてみました(o^^o) (2022年3月23日 15時) (レス) @page14 id: f19a959cc8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るる
| 作成日時：2022年3月12日 9時
