_80 - hokuto side - ページ31
「 あの、俺らのこと知ってるんですよね?」
田中「 うん、今日聞いた。」
前から知ってたわけじゃないんだ
田中「 今日さ、あの子ずっと上の空で。なんかあったんだろうなと思って話聞いたら君のこと話してくれたの。結構付き合い長いけど、今まで彼氏いるとか聞いたことなかったのに。」
「 ……そーなんですか。」
田中「 Aってさ、底なしに明るいくせにたまにめちゃくちゃネガティブになるよね?」
「 あー、なりますね。昨日まで普通だと思ったら急に意味分かんないこと言い出します……… 」
田中「 2人は付き合って長いの?」
「 もう6年です。」
田中「 そんな長いんだ。凄いね、1回も撮られたことないんじゃない?」
「 そこはみんなに褒められます。」
田中「 ジャニーズってファンも多いし熱愛とか出たら大変そうなイメージ。」
「 まぁ、それは……… 」
田中「 それでも松村くんのこと選んで6年も一緒にいるってさ、相当好きなんだね。」
「 もっともっと幸せにしてやりたいんですけどね、難しいですね。」
別れようって言われましたって言いそうになったけど、それを口に出してしまったら本当にそうなりそうで怖くてやめた。
この人は、俺の知らない彼女を知っていて
俺は、6年も一緒にいて彼女の何を知っているんだろうと分からなくなってしまった。
田中さんも朝から撮影みたいで2時間も話さずに俺らは別れた。
久しぶりの自分の家はもう夏だっていうのに少しひんやりしていて、彼女の家の方がずっと居心地よくなっていた。
明日になれば、昨日はごめんと彼女から言ってくれるはず。
そう願ってソファで眠りについた。
2705人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美紀(プロフ) - 移行おめでとですコロナに気をつけてくださいね (2021年11月26日 0時) (レス) id: 3abf21e40c (このIDを非表示/違反報告)
きま - 続編おめでとうございます!これからも楽しみにしています♪ (2021年6月23日 22時) (レス) id: f0d962c024 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:るる | 作成日時:2021年6月23日 11時