目黒くんの好きなひと４

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仕事が終わってマネージャーに送ってもらっている途中、スマホが鳴って画面を見ると翔太くんからの電話だった




「 なーに、しょっぴー 」


渡辺「 ごめん目黒っ、 」




翔太くんは慌てていて




最近のAのこと、今日会って話を聞いたこと、そこで元カノの妹に会ったことを教えてくれた





「 で、Aは！？」


渡辺「 別れた店からお前の家までの道探したけど見当たらなくて、買い物して帰るって言ってたんだけど…………電話も出ないし、」


「 待って……今マンション着いたから、」



マネージャーが明日の時間を確認してるのも耳に入らず、急いで車を降りて部屋に向かう



帰ってきてるよな？


翔太くんの電話も、ご飯作ってて気付いてないだけだよな？




そんなことを考えながら玄関を開けると、彼女の靴はなくて廊下の奥も真っ暗のまま




渡辺「 目黒？Aさん帰ってる？」



「 …………今日ふっかさんたち番組の打ち合わせ行ってるよね？」


渡辺「 え、あ、うん 」


「 まだ終わってないか聞いてみて。………千鶴に聞くしかない 」


渡辺「 …………まじでごめん、」


「 翔太くんのせいじゃないから。俺、いつも行ってる店とか見てくる 」


渡辺「 分かった。ふっかに連絡してまた電話するから、」




電話を切って、いつも買い物してるスーパーまで走った


コンビニも、薬局も、思い当たる場所は全部行ったけど彼女はどこにも居なかった
　

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