目黒くんの好きなひと４

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今、俺の目の前に座る彼女は頭を悩ませている





「 まだ目黒に話してないの？俺が言おうか？」


『 だめ。滝沢歌舞伎もまだ残ってるし来月には新曲発売でしょ？忙しくなるのに心配掛けたくない……』


「 ちょっと。俺も同じグループ 」


『 あ、いや、そーなんだけど……』


「 目黒に言ったらあいつ仕事どころじゃなくなりそうだしなぁ………でも後から知った時また怒られるよ？」


『 うーーーーん…………… 』





照と話しているところをファンの子に見られたみたいで、その日から知らない番号からの着信が続いているらしい


目黒に話そうか迷ったけど、とりあえず俺に聞いてほしいと言われてマンションの近くの喫茶店に呼ばれた




『 あ、でもこーやって一緒に居たらまた誰かにバレちゃうかな…… 』


「 大丈夫。俺まじでバレないから、」








「 あれっ、A先生？？」



身体をびくんとさせて振り返る彼女の後ろには、セーラー服を着た女の子が立っていた




『 びっくりした、香西さん、』


香西「 ふふっ、デート？」



その子は俺を見て軽く会釈をするけど、やっぱり俺だとは気付いていないっぽくて俺も頭を下げる


『 香西さん、ひとり？』


香西「 ううん。お姉ちゃんと来てるの、ほらあそこ、」


『 ほんとだ、』





聞けばその子はAさんの学校の生徒で、一緒に来ているのは大学生のお姉ちゃんらしい



香西「 先生の彼氏、イケメンだね〜 」


『 こーら。彼氏じゃないよ 』


香西「 へ〜お似合いだと思うんだけどなぁ 」


『 大人をからかわない。お姉さん待ってるんじゃないの？』


香西「 あ、うん！また明日学校で、」




その子は彼女と俺に手を振って席に戻っていった






あの子のお姉ちゃん………


どっかで見たことあるような
　

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