目黒くんの好きなひと４

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ある日の夜、仕事から帰ってきてテレビを見つめる彼はなんだかご機嫌ななめの様子





「 ねぇA、」


『 ん？なに？ 』


「 なんで冒険少年2週も見てないの？ 」


『 え？ 』


「 俺が出てるやついつもその日のうちに見るじゃん 」


『 だって3週連続で見ないと気になるじゃん 』


「 ………毎週俺のこと見たいなーとか思わないの 」




不機嫌の理由は、私が録画している番組をいつまでも見ていないことにあるみたいで




『 蓮くんのロケ回じゃないんだからいーじゃん 』


「 それはそうだけどさ、」




歌番組も朝の情報番組に出てた時も、
その日のうちにチェックしてたのを知ってる彼はどうしても腑に落ちないらしい




『 もーう………明日で脱出島完結でしょ？明日一緒にまとめて見よ 』


「 …………見る 」


『 そんな拗ねないの。テレビで見なくたって一緒に居るんだからいーじゃん 』


「 見てほしいんだもん 」





自分が出てる番組を目の前で見られるのは嫌がるくせに、たまにこうやって子どもみたいに不貞腐れる彼の姿はファンの子たちは知らない





「 なに笑ってんの 」


『 んーん。可愛いなぁと思って 』


「 うるさい……… 」





『 終わらないMemories歌ってた回の少クラ見よーっと 』


「 やだ、」


『 なんで、いーじゃん 』


「 …………春の逸品北斗くんだからそれは見なくていい 」







ヤキモチ妬くこの姿を知ってるのは私だけなんだって少しだけ優越感に浸りながら、彼の隣に座ればぎゅっと抱きしめられた
　

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