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『ひかる…っ』
腕を組みながら閉めたドアにもたれ掛かる照。
「俺に話さなくて良いとかあるわけなくない？」
『でもっ』
「でもじゃないから」
少しも表情を変えずに淡々と話す照は
機嫌が悪いどころか怒っているように見えて、視線を逸らせば「ちゃんと俺の目見ろ」と、気付けば私の目の前に立っていた。
深澤「照っ…落ち着け、な？」
「別に落ち着いてる」
向井「照兄、顔怖いで？」
「いつもなんだろ」
目黒「Aさんの気持ちも分かってあげなよ」
「無理」
メンバーの言葉を次々と躱す照は私から視線を外すことはなくて、伸びてきた手にビクッとして後ずさろうとすれば腰を掴まれてグイッと引き寄せられる。
『……っ！』
「逃げんな」
メンバーに「先帰る」と伝え私の手を引いて楽屋を後にした照は、手を離すことなく無言のままぐんぐん歩いていく。
駐車場に着いて、今日は自分の車で来た照が助手席のドアを開けて私を押し入れる。
『待って照…私社用車…っ』
言い終わるのとほぼ同時に強引に唇を奪われて、運転席と助手席だということにハッとして照の胸を押して身体を離す。
『なに考えてんの？！誰かに見られたら』
「………見られたっていいだろ」
『いいわけないでしょ』
周りの目を気にしない強引な照に少しだけ腹が立って声を荒らげてしまった。
当の本人は至って冷静な眼差しで私を見つめて、怒っているのかと思えば今度は弱々しい声で話し始める。
「Aのこと…全部知ってたいの俺」
『…ひかる？』
「ずっと一緒が良いけど…そんなの仕事なんだし無理だってわかってる。でもAのことで俺が知らないことあるとか嫌なんだよ」
私の身体を優しく抱き締める照の肩は揺れていて、顔を見れば泣いていた。
『ちょ…なんで泣くのよ』
「道枝…絶対Aのこと好きじゃん」
『へ？そんなこと』
「ある。見ればわかんの」
ぎゅうっと抱き締める力が強くなって
照の背中に手を回そうとした瞬間、駐車場に入ってくるスタッフの人たちを見つける。
『……っ！』
「え、は、なに」
ばっと離れて助手席の足元に屈むようにして身を隠していれば「もう誰も居ないよ」とため息が聞こえてきて眉を下げてへの字になる口元。
『もう…』
照の服をグイッと引っ張って
「え」と呆気に取られる彼の唇を塞いで、社用車の鍵を永瀬さんに渡してくると伝えて車を降りた。
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り(プロフ) - 作者様初めまして！素敵な物語を書いていただきありがとうございます☺️続きが気になりすぎて1から一気読みしました、実際の照くんもこんな感じなのかって妄想が膨らみました🤭更新停止中とのことなのでゆっくりでいいので続き待ってます！ (11月25日 19時) (
レス) @page17 id: 3fdd874ee5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - るるさん» こちらも返信遅くなりすみません💧いつでも待ってます!!もうこちらは更新する予ないですか??焦らせてしまったらすみません💦 (8月10日 7時) (レス) id: 20e95c7407 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - ゆいさん» お返事遅くなってしまいすみません🙇♀️コメントありがとうございます！！何周も読んでくださってるなんて嬉しすぎます😭😭😭💓亀更新ですがこれからもよろしくお願いいたします🙏💓💓 (5月25日 13時) (レス) id: f19a959cc8 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - ありささん» お返事おそくなってしまいすみません🙇♀️キャッチミーのお話如何でしたでしょうか🥰🫶彼女ちゃんに嫉妬されてにやついてるひーくん想像したらもう🤤💛笑 (5月25日 13時) (レス) id: f19a959cc8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 初コメ失礼します。このお話だいすきで何周もしてしまいます！笑更新楽しみに待っています🎶 (2023年3月16日 16時) (レス) id: 20e95c7407 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るる
| 作成日時：2022年4月6日 20時
