_166 - hikaru side - ページ17
＿＿＿＿SASUKE 2022
何が起こったかわからなくて、涙が出る暇もないほどあっという間の出来事で、息を整えて顔を上げると目にいっぱいの涙を溜め込んだ彼女が立っていた。
「……っ、A、」
『ひかる。おつかれさまっ！！』
塚田くんに背中を押されて、彼女の方を見つめていれば駆け寄ってきてぎゅっと抱き締められた。
「ちょ、A…人っ、！」
『おつかさま。1年間、よく頑張りました』
「ふは……、頑張ったのになあ、去年よりだめだった」
『ううん。去年より、一昨年より……、毎年どんどん格好良くなってるよ？』
「そんなこと、」
そんなこと、ない、
と言いかけたところで両頬をぺちん、とされてキョトンとしてしまう。
『楽しそうだったよ？今日も、今日までも。SASUKEのこと考えてるひかる、すっごい楽しそうで…見てるわたしも、楽しい1年間でした』
「A……っ、ごめん……っ、ありがと、」
彼女とのことを知らない人たちの方が多いのに、そんな視線すら忘れて抱き締め返していた。
『ひか、る、？』
「去年と同じこと言わせてください」
『ん？』
「また………また1年間、頑張らせて、ほしいです」
もちろん、と笑った彼女の目にはもう涙は溜まっていなくて、濡れた頬を拭って額にキスを落とした。
『ちょっと、』
「大丈夫。誰も見てない」
『……………っ！！見てる、！見てる！！！』
グイッと胸を押されて、彼女の視線の先に目をやればニヤついている兄貴たち。
「あーーーーー！ちょっと、何見てんすかあ！」
人居ないとこでやれよー、って笑いながら言って去って行く兄貴たちの背中を見ていると、やっぱり悔しさは込み上げてくる。
『まあたそんな顔して』
「だって…」
『また1年頑張るんでしょ？』
「………うん、頑張る。帰ったら筋トレする」
『まずは健康第一でツアー完走して、紅白とカウコン頑張ってください』
彼女と付き合って三度目のSASUKEが幕を閉じた。
帰宅すればたんぱく質中心の料理とプロテインを用意してくれて、あぁ去年も一昨年もそうだったなあって。
キッチンで後片付けをする彼女に断られること大前提で、一緒お風呂入ろ？って恐る恐る聞けば、俺の腕を引いて洗面所に向かう彼女。
『なに。はい、ばんざーい』
背伸びして服を脱がせてくれる彼女にドキドキが止まらなかった。
続く (更新停止中)
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り(プロフ) - 作者様初めまして！素敵な物語を書いていただきありがとうございます☺️続きが気になりすぎて1から一気読みしました、実際の照くんもこんな感じなのかって妄想が膨らみました🤭更新停止中とのことなのでゆっくりでいいので続き待ってます！ (11月25日 19時) (
レス) @page17 id: 3fdd874ee5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - るるさん» こちらも返信遅くなりすみません💧いつでも待ってます!!もうこちらは更新する予ないですか??焦らせてしまったらすみません💦 (8月10日 7時) (レス) id: 20e95c7407 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - ゆいさん» お返事遅くなってしまいすみません🙇♀️コメントありがとうございます！！何周も読んでくださってるなんて嬉しすぎます😭😭😭💓亀更新ですがこれからもよろしくお願いいたします🙏💓💓 (5月25日 13時) (レス) id: f19a959cc8 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - ありささん» お返事おそくなってしまいすみません🙇♀️キャッチミーのお話如何でしたでしょうか🥰🫶彼女ちゃんに嫉妬されてにやついてるひーくん想像したらもう🤤💛笑 (5月25日 13時) (レス) id: f19a959cc8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 初コメ失礼します。このお話だいすきで何周もしてしまいます！笑更新楽しみに待っています🎶 (2023年3月16日 16時) (レス) id: 20e95c7407 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るる
| 作成日時：2022年4月6日 20時
