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直人「 A、ふっかにこれ渡してきて。」
『 え、やだよ面倒くさい。』
直人「 エレベーターで上行くだけだろ。」
辰哉は私たちと同じマンションの上の階に住んでいる。
『 明日渡せばいいじゃん。』
直人「 いーから早く。」
『 もうっ、わかったよ。』
お兄ちゃんに渡された紙袋を持って、部屋着のまま廊下に出てエレベーターのボタンを押す。
辰哉の部屋の階に着いて扉が開くと、翔太くんが立っていた。
『 ……えっ、』
渡辺「 あれ。ふっかに用事?」
『 うんっ、お兄ちゃんがこれ渡してほしいって。』
渡辺「 そう。」
下の階の人がエレベーターを呼んだのか、扉が閉まってそのまま行ってしまった。
『 あっ、翔太くん乗らなくて良かったの?』
渡辺「 あー、次で大丈夫。」
『 そっか……辰哉の家に居たんだ。デートって言ってたから。』
渡辺「 すっぽかされちゃって。帰る時にふっかに会って、飯食ってた。」
『 そうだったんだ。』
デートしてなかったんだ……
少しだけほっとした自分がいた。
渡辺「 ………今度さ、2人でご飯行こっか。」
『 え?私と?翔太くんが?』
渡辺「 ふふっ、他に誰いんの。」
『 え、いや、翔太くんから誘ってくれるの初めてだからびっくりしちゃって。』
渡辺「 自分のこと振る男とは行けない?」
『 行く!行きたい!!!!』
渡辺「 ん、じゃあ決まり。明後日、仕事終わるの早いと思うんだけど。」
『 明後日…うん、大丈夫!』
渡辺「 連絡する。」
もう一度来たエレベーターに乗って翔太くんは行ってしまい、はっと思い出して辰哉の部屋の前まで行く。
インターホンを押すと辰哉がきょとんとした顔で出迎えてくれた。
「 なに?どした?」
『 これ、お兄ちゃんが。』
「 うわ!直人持ってたんだ良かったー、ありがと。」
『 ん。じゃあ。』
背を向けてその場を後にしようとしたら、辰哉に腕を掴まれる。
『 びっくりした。なに。』
「 あ、いや………アイス持ってく?」
『 え、いーの?持ってかないで食べてく!』
そのまま辰哉の部屋に入って、ソファに座れば私の大好きなアイスを持ってきて渡してくれた。
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るる(プロフ) - スノ姫さん» コメントありがとうございます!書いてる作者も切ない気持ちでいっぱいです(;;)今後の展開も楽しみにしていてください!!! (2021年9月18日 9時) (レス) id: f19a959cc8 (このIDを非表示/違反報告)
スノ姫 - 切ない気持ちにもなりますが、良かったです。しょっぴーとふっかが主人公の事が大好きのようで、マネージャの妹だからってのもあるかも知れないけど、特にふっかにしてはね…続き待ってます。 (2021年9月15日 3時) (レス) id: 61c754dd4c (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - ゆめさん» ありがとうございます(;;)亀更新ですが楽しんで頂ける展開を用意しているので待っていてください♪ (2021年9月1日 2時) (レス) id: f19a959cc8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 切ない気持ちでいっぱいになりました。続きが気になります!楽しみに待ってます!! (2021年8月29日 18時) (レス) id: ce02170ebe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るる | 作成日時:2021年8月17日 12時