_47 ページ48
記憶が戻って、辰哉と付き合い始めてから1年の時が過ぎた。
『 あ、ちょっと待ってスマホ忘れてる！』
「 えっ、あ、ごめんごめん。」
『 こないだも忘れてたよね？帰りの連絡取れないの困るんだから気を付けてよ。』
「 ごめんって、じゃあいってきます！」
『 いってらっしゃい。』
付き合って3ヶ月が経った頃に、お兄ちゃんにも相談して辰哉の部屋で同棲することにした私たち。
付き合う前と何が変わったかと聞かれたら何も変わってはいないんだけど、1日の始まりが好きな人の「おはよう」なのはいつになってもきっと嬉しいもので。
「 あっA、今日の夜7時な。」
『 わかってるって。ほら、急がないとお兄ちゃんに置いてかれるよ。』
今日の夜は久しぶりに2人で外食しようとなって、私も定時で仕事を切り上げてくる予定。
辰哉を見送ってから自分も支度をして、仕事に向かった。
『 よしっ、おーわりっ。』
マナ「 あれ？今日定時？」
『 うん。』
マナ「 あ、わかったデートでしょ。」
『 ふふ、正解。久しぶりに辰哉と時間合わせられる日だったから。』
マナ「 いいなぁ…私も帰りたい。」
『 マナが用事ある時は私が残業してあげるから。』
マナ「 約束ね？」
『 はい、約束。』
マナ「 あ、A。」
『 ん？』
マナ「 誕生日おめでとう。デート楽しんで。」
『 ありがと。』
マナと指切りげんまんをして、急いで家に帰って着替えとメイク直しを済ませる。
時計を見ると18時を回っていた。
『 やっば…… 』
もう一度鏡の前で確認をして、タクシーを呼んで辰哉に言われたお店の名前を伝えた。
バッグの中でスマホが震えて取り出すと「ごめん少し遅れそう」と辰哉からのメッセージ。
『 もう…こんな慌てなくてよかったじゃん。』
19時より少し前に着いてしまって、先に入っててと言われて予約の名前を言うと席に案内される。
いつもより少し高そうなレストランに緊張して、早く来てくれないかなとドアが開く度に出入口の方を向いてしまう。
「 ごめん…収録ちょっと押しちゃって。」
急いで来てくれたとわかる辰哉は、いつも着ないようなジャケットを着ていて格好良く見えた。
『 ……10分遅刻。1週間夕飯作ってね。』
「 わかったよ」と言いながら笑って席につく辰哉。
_48 - tatsuya side -→←_46 - tatsuya side -
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1101人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るる(プロフ) - スノ姫さん» コメントありがとうございます！書いてる作者も切ない気持ちでいっぱいです(；；)今後の展開も楽しみにしていてください！！！ (2021年9月18日 9時) (
レス) id: f19a959cc8 (このIDを非表示/違反報告)
スノ姫 - 切ない気持ちにもなりますが、良かったです。しょっぴーとふっかが主人公の事が大好きのようで、マネージャの妹だからってのもあるかも知れないけど、特にふっかにしてはね…続き待ってます。 (2021年9月15日 3時) (レス) id: 61c754dd4c (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - ゆめさん» ありがとうございます(；；)亀更新ですが楽しんで頂ける展開を用意しているので待っていてください♪ (2021年9月1日 2時) (レス) id: f19a959cc8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 切ない気持ちでいっぱいになりました。続きが気になります！楽しみに待ってます!! (2021年8月29日 18時) (レス) id: ce02170ebe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るる
| 作成日時：2021年8月17日 12時
