_14 ページ15
辰哉に早く帰れと言われて渋々家に帰ると、お兄ちゃんはまだ帰っていなくて少しほっとする。
シャワーを浴びて夕飯の支度をしているとスマホが鳴った。
『 …っ、』
画面に表示されているのは翔太くんの名前。
『 ………もしもし。』
渡辺「 出てくれないかと思った。」
『 翔太くんから電話なんて初めてじゃない？びっくりしちゃった。』
渡辺「 ………昨日はごめん。」
『 別に……私は大丈夫。』
渡辺「 ふっかの家行ったって聞いた。」
『 聞いたんだ。』
渡辺「 明日会えない？」
『 えっ、』
渡辺「 ちゃんと話したい。」
翔太くんが私に話したいこと……？
『 明日は予定があって…… 』
渡辺「 Aちゃんが都合良い日で大丈夫だから。空いてる日に連絡くれないかな？」
『 ………わかった。』
明日予定があるなんて嘘で、電話を切ったあともぼーっとしているとお兄ちゃんの声ではっとする。
直人「 ……おいって。」
『 ……あ、お兄ちゃん。おかえり。』
直人「 ……電話、翔太から？」
『 え、うん。』
直人「 今日ふっかが翔太に話あるって言ってさ。みんなが居る前で話せってなって……俺もメンバーも昨日のこと聞いた。」
『 そうだったんだ……… 』
直人「 正直な話、翔太のことぶん殴りそうになった。」
『 ……だから言いたくなかったのに。』
直人「 でも、ふっかが先に動きやがって。」
『 ……え？』
お兄ちゃんが今日のことを話してくれて、私のせいでメンバーがばらばらになっちゃったらどうしようって不安になった。
直人「 お前は悪くないからな。そんな顔すんな。」
『 でも…… 』
直人「 さっき涼太から電話きて、翔太も落ち着いたって言ってたし。だからお前に連絡きたんだろ。」
『 お兄ちゃん、私、』
直人「翔太のこと諦めろとは言わない。……だけど、大事な妹が泣いてんなら俺は止めるよ？」
何も答えることが出来なくて、私は自分の部屋に入ってベッドに倒れ込んだ。
_15 - tatsuya side -→←_13 - tatsuya side -
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1101人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るる(プロフ) - スノ姫さん» コメントありがとうございます！書いてる作者も切ない気持ちでいっぱいです(；；)今後の展開も楽しみにしていてください！！！ (2021年9月18日 9時) (
レス) id: f19a959cc8 (このIDを非表示/違反報告)
スノ姫 - 切ない気持ちにもなりますが、良かったです。しょっぴーとふっかが主人公の事が大好きのようで、マネージャの妹だからってのもあるかも知れないけど、特にふっかにしてはね…続き待ってます。 (2021年9月15日 3時) (レス) id: 61c754dd4c (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - ゆめさん» ありがとうございます(；；)亀更新ですが楽しんで頂ける展開を用意しているので待っていてください♪ (2021年9月1日 2時) (レス) id: f19a959cc8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 切ない気持ちでいっぱいになりました。続きが気になります！楽しみに待ってます!! (2021年8月29日 18時) (レス) id: ce02170ebe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るる
| 作成日時：2021年8月17日 12時
