岩本くんの愛のカタチ

_42 - hikaru side - ページ43

　
　
　
　
　
向井「Aさんは照兄のどこ好きになったん？」


『 えー、どこかな……… 』


「 そこは即答してよ。」


『 ………照が謹慎してた4ヶ月間あったじゃない？あの時期なんか凄い寂しかったんだよね。』







去年の3月から7月まで、俺は過去の不祥事で事務所にもメンバーにも迷惑を掛けた。





活動再開してから初めて彼女に会った日、ひとりで泣いてるのを見つけたのが6回目の告白の時。





『 自分だってめちゃくちゃ落ち込んでた時期なのに、私なんかの心配してくれて、話聞いてくれて。しかも好きだって言ってくれて。この人何言ってんのって思ったけど…………私もこの人のこと支えたいなって思ったの。』


「 え、あの時？じゃあなんで振ったの。」


『 今、私がそれを伝えちゃったらメンバーのみんなにも迷惑だろうなって。これから9人で頑張ってこうって時にさ。』


渡辺「 照さ、謹慎中もずっとAさんの話ばっかりしてたよな。」


深澤「 してたしてた。」


目黒「 照くんが居ない間に告白してる俺めちゃくちゃ格好悪いじゃん……… 」


「 康二に聞いた時は心臓止まりそうになったわ。」


阿部「 でもさ、Aさんの存在があったからあの頃の照は頑張れたんだろーね。」


深澤「 まぁそーだな。こんな時になに恋愛してんだよって思ったけど、Aさんだったから良かったのかも。」


「 俺、Aのこと好きになって良かった。Aが居なかったらもっとやさぐれてただろうし、もっと長い間グループに迷惑掛けてだと思う。」


『 照……… 』









「 俺と……SnowManと出会ってくれて、支えてくれてありがとう。」









彼女は、こちらこそありがとうと言って笑った。
　

_43→←_41

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す