おはなし8 ページ9
緑side
俺としげって、今もシンメなんかな…
ふと思った。
「流星ー」
青「んー？神ちゃんどーしたん？ふわぁ。」
いや寝てたんかい！
気付かんかったわ。
ってそんなことより！
「ずっと変わらんシンメって、どうなん？」
青「ああ、立ち位置的にしげとはちがうからってこと？」
「あ、うん。」
なぜか流星は、ニヤニヤしながら俺をみてくる。
やっぱしげのことってバレてもうたか…
青「うーん オレと望ってさ、立ち位置かれこれ10年とか？シンメやんか。」
「うん。」
青「それでさ、なんかこう、分かり合えたこととかさ、あんねん。
神ちゃんらもそうやろ？」
「うん。そうやなぁ」
青「シンメってさ、そういうことじゃない？」
「うん？」
青「やーかーら、立ち位置はシンメじゃなくても、心のシンメなんちゃう？」
「はあ。」
青「しげがよく言うからやろ。『神ちゃんとはシンメやから〜』とか」
「そやねん。ちょっと不安で。」
青「そんな心配せんでええと思うで。
まあオレらは隣に居られるとちょっとはずいとかはあるかも。
絶対誰かしらはさんで対称やからさ。」
「うん。俺もそうかも笑 俺、しげのシンメやんな。」
青「うん 自信持って良いと思うで。」
「ありがと、流星」
青「どーいたしまして。」
そういうと流星は、口角を片方だけ上げて、しげのほうに歩いていった。
なんでやろ？
いつもウザ絡みとかいたずらされるから絶対行かんのに
？なんでやろ？
しげがずっとシンメって言い続けてくれてるのは、
しげも俺のことちゃんとわかってくれてるってことやんな。
そう思うと顔がニヤけてきた。
あかん俺ただのやばい奴やん。
黄「どうしたん神ちゃん？」
撮影の終わった淳太が声をかけてくる。
「ん、大丈夫やで。」
黄「そっか。ほんならよかったわ。」
ふう。
淳太とのやりとりを終え、しげのほうを見ると、
顔を真っ赤にして流星の口をふさいでた。
なんで！？
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作者名：あかみどり | 作成日時：2021年3月3日 22時
