歯医者さんと勝己くん【爆豪勝己】 (ページ8)

今日:6 hit、昨日:17 hit、合計:3,573 hit

7. 伸びたラーメンページ8

『ところでさー瑠衣。今日どうせ体育祭ずっとみるんでしょ？』

「まぁ、そうだね。」

『今から瑠衣の家行っていい？』

「うわ、言うと思った。」

うわって…。明らかに嫌そうな反応だが、私の中で瑠衣の家に行くのは確定なので押し続ける。

『いいじゃ〜ん。こういうのはさ大人数で見たほうが楽しいでしょ？』

「いや…2人って大人数なの？」

私は1人家の中でベラベラと喋っていられるほどの話好きであるが、今はどうしても爆豪くんの話を聞いてくれる相手が欲しい。電話越しには、えぇーやらうーんやらどうしようかなー、なんてボソボソ聞こえてくる。

「はぁぁぁぁぁ、しょうがないなぁ…酒とつまみで手を打ってやろう。あとコンビニおにぎり。こんぶといくら。高い方のやつね。」

『がってん承知。すぐ行くね。』

「事故んないでね。」

『はいは〜い。』

電話を切ってすでに伸び切ってしまった残りのラーメンをさっさと胃に収めると、早速準備に取り掛かる。

瑠衣の家とはいえど、コンビニにも寄るし流石にノーメイクはキツいかー。仕方ない。眉だけちゃんと描いてあとはチャチャっと済ませるか…。おっとその前に着替えないと。

体育祭の方は残りの選手がまだゴールしていないし、次の種目までにも準備やら説明やら時間がかかるだろう。

その前に全部終わらせて、次の種目の初めから瑠衣の家で出来れば見たい。幸い瑠衣の家はそう遠くはなく自転車で行ける距離だ。でもまたいつ爆豪くんがまたアップになるかも分からないし…。と、また彼の歯を思い出すと思わず口元が緩んでしまうのだった。