【イナgo】お前らに分かるのか？【霧野・倉間】

37　強くなれば　〜白竜side〜 ページ40

……幽霊？

可笑しいな、華は来ているはずないのに。

「なにいってるの？」


「やっぱり……華か。」

後ろを振り向く。


「あのさぁ、強くなったら仲間は増えるよ？」

単刀直入に本題を言う華。


……何時もと違う。

背筋が凍る。まるで危険だと感知したように。


「白竜。究極になりたいんじゃないの？」

背筋が凍りつく。

華の……否、魔の声に。

究極になってあいつに追いつきたい……なんて、もう随分前の話じゃないか。


「なんだ？華。俺は帰るぞ。」

鞄をとって、ドアを開ける。


「じゃあな。」


「そういえば、剣城って子さ。宇宙に行ったんだってね。」


!!!!!

やめろ。

「やめないよ。自分に正直にならなきゃ。」

自分に…正直に…？


「詳しいことは、向こうで話す。」

そう言われたのを最後に、俺は金属バットで殴られたような痛みを感じつつも、意識を失った。

38　潰すためなら　〜貴志部side〜→←36　ナナ先輩 〜狩屋side〜

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す