9 霧野の動機 ページ11
一年生、入学式の頃。
「なぁ、神童！サッカー部入ろうぜ！」
「あぁ。俺も入るぞ、霧野。」
自分で言うのもなんだけど、俺と神童には大して大きな差はなかった。
このときは、な。
一年の夏ごろ、神童は一軍に入った。
「霧野！俺、一軍に入れたぞっ！」
「お、良かったな？」
親友として喜んでいる反面、少しだけ自分が置いていかれているのを感じていた。
しかし、その一週間後。俺も一軍に入った。
だからこの感情はすぐにいなくなってしまった。
次にこの感情が酷くなったのは二年になってからだった。
神童はキャプテンになった。俺にとって、結構なダメージを与えた。
俺からでも、神童には素質があることはわかっていた。それだから、化身を出せたんだ。
それから松風とか剣城とかが入ってきて……。
一年に実力を抜かれていったんだよ。二年の俺が。
そして時空最強イレブン。
……倉間は知らないかも知れないが、俺が時空最強イレブンになったのは偶然だったんだ。
本当は黄名子がなるはずだったんだ。
最終的に、まわりからみれば神童には追いついたのかもしれない。
けれどそんなことはない。
神童はなると最初から決まっていて、化身アームドも俺より早く出来ていたんだ。
はっきり言って、俺は只のラッキーな奴だってことなんだよな？
でもって世界。
ソウルの資質がない俺はもちろん選ばれなかった。
「霧野！俺、宇宙行ってくるな。」
そんな掛け声も俺の心には響かなくなっていったんだ。
神童達が帰ってくる前日。俺はあのお方に声をかけられ、そしてこの【真・エイリア石】をいただいた。
「どうだ？これが俺の話だ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 54人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
オーロラ娘♪(プロフ) - ゆうかさん» ありがとうございます♪続編も頑張ります！ (2015年10月3日 9時) (
レス) id: 0ba55be905 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか(プロフ) - 面白かったです。続編頑張ってください (2015年9月2日 17時) (レス) id: 3164006574 (このIDを非表示/違反報告)
常連客 - 見ましたよ！とっても、面白いです。続編頑張って下さい！！ (2015年9月1日 19時) (レス) id: 3322158484 (このIDを非表示/違反報告)
オーロラ娘♪(プロフ) - 励ましありがとうございますm(__)m (2015年9月1日 13時) (レス) id: 0ba55be905 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンガラ - めちゃくちゃおもしろいやないかいこの小説！更新頑張って！ (2015年9月1日 10時) (レス) id: 938b3adc10 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：オーロラ娘♪ | 作者ホームページ：
作成日時：2015年7月30日 19時
