▽ようこそ、エイリア学園へ。 (ページ39)

今日:2 hit、昨日:7 hit、合計:60,243 hit

エイリア学園生活 #39 ページ39

.

『きゃああああっ!!!

ゾンビさん来ないで許してくださいいい』

前言撤回、

大人数だろうが

怖さは変わりませんでした。

「わっ!? ちょ、これ誰の手!?」

「誰だよ俺の足ふんでんの!?」

「む、胸当たってる…//」

真っ暗で何も見えずみんなパニック状態

もう必死で誰かに抱きついてしまう

『誰かわかんないけど抱きついちゃってごめんなさい許して助けて……!!』

「A姉ちゃんどこー!?」

『わ、わかんないよーっ……』

いきなり手をぎゅっ握りしめられ

誰かはわからないけどほっとした

「行こう、Aは目をつぶってていいからちょっと我慢してくれ」ｺｿｯ

一朗太の声が耳元で囁(ささや)かれた

その瞬間私の体は宙に浮き、

ものすごい速さでゾンビや障害物を避け進んでいく

＿＿＿私、一朗太に"お姫様だっこ"されてるんだ。

『……大好きだよ、一朗太』

聞こえてるかもわからないほど

小さな声でつぶやいた。

.

「おっ、やっとゴールできたかｗ

……って何お前ら!?」

「……ほう、これが世にいう"お姫様だっこ"というものか」

「風丸くんやるねぇ……」

晴矢、風介、ヒロトが私たちをじろじろ見ている

「A、いきなりごめんな…?? //」

ゆっくりと地面に降ろされた

『ううん、おばけから助けてくれてありがとうっ』

照れ笑いしながら一朗太にお礼をいい

みんながお化け屋敷から出てくるのを待った。

「ﾊｧｯﾊｧｯ…やっとゴール…!!」

「あー!! A姉ちゃんと風丸さん、なんで先にゴールしてるんですか!?」

「え、じゃあ俺がずっと手ぇ握ってたのはAﾁｬﾝじゃなくて…………佐久間かよ!?」

「なーんかごつい手だと思ってたらまさか不動だったとは……気持ちわりぃ……」

「全員ビビりすぎだぞ、ただの作り物だったじゃないか」

「さすが鬼道だな!」

「途中でAちゃんのいい香りが消えたから迷子かと思って心配したよ」

みんな随分とお疲れ気味

有人とてるみんは結構余裕だったみたい

『晴矢!! 一朗太のおかげで怖くなかったよ♪』

「最初はずっとAの悲鳴聞こえてたけどなぁ?ｗ」

『うるさいっばか晴矢』

みんなで雑談しながら風介のクラスへと向かった

＊