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AM 難聴 4-1 ページ9
机に置かれたのは
携帯のメールトーク画面
補聴器
手話のテキスト
障害者手帳
２人用の小さなダイニングテーブルを挟んで座る
27年間聞こえに問題はなかったが
突然難聴となった潤
難病指定されている病気らしい
いっしょに暮らし始めて5年
家がこんなに重い空気なのは初めて
『仕事辞めてきた』
「は？…」
そうメールを送ってきた目の前の潤
潤の仕事は営業職
「会話」が必須となる仕事
人と話すことが好きな潤はこの仕事は天職だと話してくれていた
自分から退職届を出した時の潤の気持ちを思うと言葉が見つからない
「潤…」
小さく呟いた俺の言葉も今は聞こえない
『俺出ていくよここ。』
『なんで！』
『雅紀に迷惑かけられない。大事な人を見つけて欲し』
携帯を打つ潤の手を思わず止めた
「そんなこといわないで」
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ハチ - はなぶさ様のお話大好きです。次の更新を楽しみに毎日作品を読み返しております！ (2020年9月9日 11時) (
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作者名：はなぶさ | 作成日時：2020年1月24日 0時
