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8-2 ページ20
しゃがみ込んで泣いてしまった雅紀
どうする事もできずに立ち尽くすしかない。
「まぁ、さ、き」
「まぁ…」
何度名前を呼んでも首を振ってしまう
どうしたの、雅紀…
しばらくそうしていると顔を上げた雅紀が急に抱きしめてきた
「ま、あ…？」
しっかり俺の目をとらえると
「ごめんね」
と、謝ってきた
カフェで心ない言葉をかけられた事
どうする事もできなくて逃げた事
『謝らないで？雅紀何も悪くないよ？』
実際1人でいる時も補聴器をじっと見られたり
筆談を頼むと面倒臭そうな顔をされたり
理不尽な思いは何度もしてきた
『雅紀は悪くないよ』
じっと雅紀の目を見つめ、伝える
『ごめん。…家帰ろう？２人でゆっくりご飯食べよう。』
『うん。俺ご飯作るよ』
『ありがとう』
帰り道歩きながら手話で会話する僕らをみんな物珍しそうに見てくるけれど
もう何も気にしない。
雅紀と２人なら何にも怖いものなんてないから。
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ハチ - はなぶさ様のお話大好きです。次の更新を楽しみに毎日作品を読み返しております！ (2020年9月9日 11時) (
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作者名：はなぶさ | 作成日時：2020年1月24日 0時
