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視点なし

4時30分〜
ピピピピッ...
と目覚まし時計のタイマがなる。
弟を起こさないようにタイマーを直ぐに止め
そっとベットから出る。

以外にも朝一にリビングに降りてくるのは
四男の鬱である。

洗面所で顔を洗い、キッチンに向かい朝食の準備をする。これが鬱の日課である。

カチッとライターから音がなり、煙草に火がつく
冷蔵庫から卵とベーコン
棚からフライパンを出し、火を通して
油を少しひく。
初めは料理下手な鬱だったが10年も続ければ
手馴れたものだ。


ut「♪〜」


鼻歌を歌いながら
十分に火の通ったフライパンにベーコンと
卵を引く
ジューっと良い音がするともに
香ばしい匂いが当たりを包み込む。

kn「大先生〜おーええ匂いやなぁ」

ut「おーシッマとゾム、おはよーさん」

zm「うまそ...」


もう30分も経ったのか。
5時頃になると七男のコネシマと
十一男のゾムが起きてくる。


ut「ゾム〜?つまみ食いはあかんよ〜ほらランニングいってき」

zm「バレたか...しゃーないいくかぁ...」

kn「ゾムゥゥウ行くぞぉぉぉお」

ut「シッマやかましいわ。」


何故朝からあんな大声出るのか
近所迷惑やわ。

ベーコンと卵がいい感じに焼き上がったので
兄弟分の皿を用意する。


ut「あ、待てぇコンセント抜いたの誰や。」


握り飯を作ろうと炊飯器をあけると、
水をたっぷり吸収した米が放置されていた。
コンセントが抜けていたので誰かが
気づかないうちに抜いていたのだろう。


ut「さてどうするか...」


おかずだけ食べてけとは言えないし、
麺類はまず無い...


ut「そうや、食パンあるやん」


速攻思いついたのはサンドイッチ。
ハムとレタスはあるし、
どちからと言ったらこの家は食が細い奴らが多いから
ご飯よりは食べやすいやろ。
お弁当にも使わんなんから、念の為コネシマに
連絡し、食パンを買ってくるようにお願いした。

tn「大先生おはよ。お前朝からタバコか」

ut「お、とんちおはよ。もうタバコは許したっくれ。」

em「おはようございますコーヒー入れますね」

ut「エミさんもおはよ〜」

気づけば5時半。
今降りてきたのは6男のトントンと8男のエーミール。
もうちょっとで煩いのが一気にくるぞ...


ut「なんかなぁ誰かがコンセント抜いたんか知らんけどご飯たけてなかったから今日はサンドイッチ作ろうと思ってんやけど」

tn「おーええんちゃうか」

そんやな話をしていると、
コネシマとゾムが帰ってきた。

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作者名:イッヌ吸いたい | 作成日時:2020年5月6日 16時

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