purumeria (ページ9)

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久しぶりーなんて、ソファーで寛ぐスングァン

勝手にリモコンを持ち出し、テレビまで付ける

そこら辺のクッションを抱きしめて背もたれに寄り掛かる

その姿を見ても何とも思わないけど

今のこの状況で、胸騒ぎを起こしてるのはきっと私だけ

スングァンは至って普通の態度なのに

「はい、ビールしか無かったけど良い？」

SG 「全然いいよありがとう」

「んじゃ、お疲れ様です」

二人で乾杯

テレビは付いてるけど音聞こえないくらい心臓うるさい

自分の家なのにどこに座ればいいのか分からず

無駄にウロウロする私

挙動不審すぎて、すごい気持ち悪い

SG 「何してんの？座りなよ」

腕持たれかと思ったら、引っ張られて隣にどーん

こっちの気も知らないじゃん

そんな簡単にキュンとさせないでよね

あの泣き虫の臆病が大人になってると実感

SG 「 Aは、本当ホラー映画ばっか」

「面白いじゃん、これとか？」

SG 「うわ、本当無理だから辞めてよね」

「ホラーなんて作り物なんだから、何が怖いの」

SG 「昔から嫌いなんだよ、こういうの」

「知ってるけど？」

SG 「やー、随分と意地悪だし性格悪いんだけど？」

「なーんも変わんないね、ホラー嫌いなところとか」

ホラー映画は案の定却下され、結局恋愛系

恋人持ちのスングァンとフリーの私で見る恋愛映画って

何だか、気まずいな

「てか、思ったんだけどヨンジに泊まることは？」

SG 「今日はヨンジも友達の家に泊まり」

「あ、そうなの」

SG 「さっき連絡あったから、大丈夫」

てことは、今日の夜は本当に2人きり

悪いことしてる気分だけど、何だか嬉しい

SG「この恋愛映画さ、覚えてる？」

「覚えてるよ、高校の時2人で見たやつ」

SG 「結局最後は、この男女は結ばれるんだよね」

「男の子は恋人が居たけど、女の子は諦められなくて」

SG 「一途な想いが通じて、願いが叶った」

「素直に気持ちを伝えられるって素敵だよ」

SG 「この男女も幼馴染だっけ？」

「そうそう、まるで私たちみたい」

さっきの発言は

疲れてたし酔いも回るのが早いから

お酒のせいにしようかな