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エイジくんの声掛けで、りっくんみっくんが目を覚ます。二人はまだお酒が抜けきってないようでまだもぞもぞしてる。
エ『そら、コンビニ行ってきて』
そ『えーなんでだよぉー』
エ『いいから行け。』
少し機嫌が悪いように感じるエイジくんの圧に負けて、そらはしぶしぶ部屋から出て行った。
残された私と起きているようで起きてない二人…と、エイジくん。
さっきのことがあったからとてつもなく気まずい。
エ『…さっきの本当に冗談だと思ってる?』
沈黙を破るように話し出したのはエイジくんだった。さっきまで私と空がいたソファーに、どすんと腰掛けるエイジくん。
「えっと…」
エ『俺本気だよ?冗談であんなこと言わない』
「その、急だったし…意識してなかったってゆうか…」
嘘だ。
全く意識してなかった事はない。
エイジくんの魅力にどんどん引き込まれているのは、私でも感じている。
エイジくんは自分の隣をぽんぽんと叩いて、私をソファーに呼び寄せる。私は誘導されるがまま、エイジくんの隣に腰かけた。
エ『じゃあこれから意識させればいいって話だよね?』
「…え?」
エ『そらとのアレ、なに?俺に対するイジメ?笑』
エイジくんの手が私の髪を撫でて、スルスルと下に下がっていく。毛先をクルクルと遊ばれてくすぐったいのと恥ずかしいのとなんとも言えない感覚だ。
「ちょ、エイジくんっ…」
エ『なぁに?』
「は、恥ずかしいから…みんないるし…」
エ『俺がいるのにそらとベタベタしてたのに?』
「ちがっ!あれはそらが…ん、」
エイジくんの手がもう喋るなと私の口を押さえる。
エ『エイジ。』
「っ、」
エ『なんで俺だけずっと“エイジくん”なの』
「〜、」
エ『そらは呼べて俺は呼べないんだ?』
エイジくんの手が口から離されて、一気に酸素が流れ込む。エイジくんは私の口に触れていた手に軽く自分の口をつけた。
エ『今はこれで我慢してあげるね?』
「…」
エ『エイジって呼んでみて?』
「…ぇ…いじ…」
エ『なに、聞こえなぁ〜い』
「っ、エイジ!」
ただ、名前は一つ呼んだだけなのに
ただ、呼び捨てで呼んだだけなのに
私の鼓動は速くなるばかり。
そらとはまた違う感覚の鼓動に襲われる。
エ『んふふふ、よく出来ました♡』
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あや(プロフ) - うるさん» くっそ嬉しいですwwwこれからも頑張りますので、よろしくお願いします∠( `°∀°)/ (2019年5月5日 16時) (レス) id: a26bdf90b0 (このIDを非表示/違反報告)
うる(プロフ) - くっそ好きでずッッッ(吐血) (2019年5月4日 19時) (レス) id: 450434c0ba (このIDを非表示/違反報告)
めんま - りえぴすさん» 最初、アバンティーズ見てなくて、誰かわからなかったんですけど、ある時たまたま動画見たらエイちゃんいて「この人よく来るやん!まじか!」って興奮してました。 (2019年3月17日 20時) (レス) id: 49fccea4bc (このIDを非表示/違反報告)
りえぴす(プロフ) - めんま さん» それは羨ましいです〜(*^^*)!私が同じ立場ならもう嬉しくて発狂ものです(笑) (2019年3月14日 19時) (レス) id: a26bdf90b0 (このIDを非表示/違反報告)
めんま - ゆきさん» 少し自慢になっちゃいますが、前バイトしてたとこにエイちゃん来ました。ガチです。 (2019年3月13日 22時) (レス) id: 49fccea4bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あや | 作成日時:2019年3月8日 20時