#0812

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私の家から歩いて１０分の距離にあるコンビニ。
走れば５分もかからずに到着することが出来た。





店の外から中を確認すると、私に気付いた赤髪がゆらゆらと近付いてくる。




エ『そんな急いで来たの？息上がってんじゃん』

「待たせたら悪いから…」

エ『ごめん。急かす気はなかったけど結果的に悪いことしちゃった』

「違うよ！私が勝手に走ってきただけ」



息を整えつつ乱れた髪を整えて、ようやく息が落ち着いてきた所で改めてエイジくんを見る。
やっぱり今日の彼もすごくオシャレだ。





エ『いいね、その服』

「え？」

エ『Aちゃんにめっちゃ似合ってるよ』

「ありがとう…」





予想外にエイジくんに褒められて、なんだか恥ずかしくなって目線をそらしてしまう。





エ『今日の服もいいけど今度俺と２人の時はもっと露出度高めでもいいからね？』

「っ、ばか！！」




恥ずかしくって思わず上がった右腕を、エイジくんは簡単に捕まえて んふふ。と笑った。




そのまま私の腕は離されることなく、気付けば手を引かれて歩いていた。
いっくよ〜！っとほうれい線をくっきり出した笑顔に騙されて私は何も言えずにただ黙ってついていくしかなかった。







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