Tonight＊Taecyeon story ページ37
＊テギョンside＊
一人で眠るようになってどれくらいになっただろう。
最後に君を抱いたのは遠い昔のようで。
それでいて、昨日のような錯覚の中。
静かに俺は。
朝が来るのを夜毎待つんだ。
君に背中を向けた俺に。
君は何も言わなかった。
いや、違う。
何も言えないようにさせていると知りながらも。
振り返ることをしなかったのは。
俺の罪だ。
なぁ、A。
君は今幸せに暮らしているだろうか。
優しく俺を抱き締めたその腕で。
俺の知らない誰かを抱き締めているのだろうか。
はにかむように小さく笑う君を。
俺じゃない誰かの瞳がそっと見つめているのだろうか。
甘く囁けば、淡くその頬を染めて。
瞬に激しく愛せば、哭いて乱れて。
ベッドの中で俺に見せた君の愛しい全てを。
一体、誰が暴いているのだろうか。
なぁ、A。
君は俺を覚えているのだろうか。
それを確かめることが出来ないのは。
俺の罰だ。
“戻れるのなら”
そう思う事すら赦されない。
“ごめん”
そう伝える事ももう出来ない。
それでもA。
君を。
こんなにも思い出してしまうのは。
何故だろう。
君に背中を向けたあの日。
君の心の声に気づいて。
歩みを止めて。
己の過ちに気づいて。
君を振り返っていたなら。
大切な何かを失わずに。
愛しい朝を。
君と共に迎えられていたのだろうか。
俺に巣食い始めたこの胸の痛みは。
いつの間にか大きな傷みとなり。
夜が来る度にこうして疼き出すんだ。
A。
A。
もう一度。
俺を愛してくれないか。
Milk＊Junho story→←赤い声＊Taecyeon story
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 169人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
エイジ(プロフ) - 月花さん» お返事遅くなりましてすみません。オーラスから未だ感情が上手く整理出来ずにいます。ひたすらテギョン一色で書き綴った一話でしたが、しがないオクッパの心の内をさらけ出してしまいました。私が次にテギョンに会えるのはドーム。この目にしかと彼を焼き付けてきます。 (2016年7月17日 1時) (
レス) id: d1cda00c22 (このIDを非表示/違反報告)
月花(プロフ) - 久しぶりにエイジさんのお話が読めて嬉しいのと、このお話はテクペンのエイジさんだからこそのお話だなぁと思いました。その距離も関係性も分かってはいるけど、時折辛くなりますよね。店員さんが何を言ったのかが、気になります。切ないけど素敵なお話有難うございます (2016年6月2日 16時) (レス) id: 2db226cba0 (このIDを非表示/違反報告)
エイジ(プロフ) - じゅんたさん» コメントありがとうございます(*^^*)余りにおひさしぶりの更新ですみません。まだまだ、書きたい気持ちはたくさんですので、のんびりとお付き合いいただけると嬉しいです!! (2015年12月2日 18時) (レス) id: 9c27d96a79 (このIDを非表示/違反報告)
じゅんた(プロフ) - 久しぶりのエイジWorld堪能しました。ありがとうございます(人´∀｀) (2015年12月2日 6時) (レス) id: 017662d541 (このIDを非表示/違反報告)
エイジ(プロフ) - りえぞうさん» コメントありがとうございます。嬉しいです、オクッパ同士ですね♪これからも、テギョン溺愛で行きますので、また遊びに来てくださいね!!私も、初めまして♪こんばんは♪(*^^*) (2015年8月16日 23時) (レス) id: 9c27d96a79 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：エイジ | 作成日時：2015年6月7日 22時
