逢いたい夜に＊Junho story ページ3
＊ジュノside＊
ベッドの中で目を閉じても眠れない。
なぁ。
A。
もう、寝た!?
俺は枕元に置いてある携帯に手を伸ばす。
指し示す時刻はAM2：00。
さすがにもう寝てるよな!?
窓の外の微かな雨音だけが、俺の耳にいつまでも語りかけてくる。
ーー今日は寒くて、冷たい夜だね。
うん。
そうだな。
俺、凄い寒いんだけど。
ーージュノ、毛布ちゃんと掛けないから寒いんだよ。
何だよ。
ちゃんと掛けてるし。
ーー今日も遅くまで疲れたでしょ？眠れなくても目を閉じて体を休めてね。
わかってるよ。
だけど、眠れないんだよ。
なぁ。
俺はどうしたら眠れるんだよ!?
お前さ、こんな寒い日に俺に一人で寝ろって言ってんの!?
じゃあ、お前は!?
こんな寒い日に一人で寝れるのかよ!?
さっきよりも強く降り始めた雨音が、俺にまた語りかけてくる。
ーー思い出してよ。ジュノ。お願い。
俺は慌ててベッドから降りた。
履いていたスウェットはそのままに、冷たくなっていた俺の肌にフードつきのトレーナーを急いで着せて。
携帯と財布、それから車のキー。
それだけを手にして部屋を飛び出した。
車の中は、真夜中の星達が俺を迎えて。
踏み込むアクセルに、流れるネオン。
逸る気持ちがワイパーを動かす。
躊躇うなんて、俺らしくない。
なぁ。
A。
そうだろ!?
眠れないなら、眠れるようにするだけ。
駐車場に停めた車が、白い息を吐いていて。
呼んだエレベーターは意のままで。
駆け出す足は次第に速度を上げた。
辿り着いたAの部屋の前。
合鍵を出そうと財布に手をかけようとして。
俺はその手を止めた。
鍵は要らない。
きっとこのドアは開いているだろうから。
ドアは俺をしっかりと迎え入れた。
鍵を掛けた俺が迷わずに向かった寝室で。
毛布にくるまって寝ているAをそっと後ろから抱きしめる。
それから、同じ毛布の中へと潜り込み。
Aの首筋に鼻先を寄せて。
俺の冷たくなった足先を、同じように冷たいAの足先の間に絡めれば。
「ただいま」
俺はそれだけを口にした。
「ありがとう」
小さく紡いだAの声。
眠れなかったのが嘘の様に次第に重くなる瞼を閉じていく。
お前を腕に抱いたままでで。
雨音はいつの間にか優しさで俺達を包み込み。
最後の言葉を俺に語りかけたんだ。
ーージュノ。
ーージュノが眠れない夜は私も眠れないの。
ーーだから、お願い。私を抱きしめに来て。
俺。お前を抱きしめに来たよ。
抱かれた背中1＊Wooyoung story＊under→←今去りし男（ひと）2＊Taecyeon story
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エイジ(プロフ) - 月花さん» お返事遅くなりましてすみません。オーラスから未だ感情が上手く整理出来ずにいます。ひたすらテギョン一色で書き綴った一話でしたが、しがないオクッパの心の内をさらけ出してしまいました。私が次にテギョンに会えるのはドーム。この目にしかと彼を焼き付けてきます。 (2016年7月17日 1時) (
レス) id: d1cda00c22 (このIDを非表示/違反報告)
月花(プロフ) - 久しぶりにエイジさんのお話が読めて嬉しいのと、このお話はテクペンのエイジさんだからこそのお話だなぁと思いました。その距離も関係性も分かってはいるけど、時折辛くなりますよね。店員さんが何を言ったのかが、気になります。切ないけど素敵なお話有難うございます (2016年6月2日 16時) (レス) id: 2db226cba0 (このIDを非表示/違反報告)
エイジ(プロフ) - じゅんたさん» コメントありがとうございます(*^^*)余りにおひさしぶりの更新ですみません。まだまだ、書きたい気持ちはたくさんですので、のんびりとお付き合いいただけると嬉しいです!! (2015年12月2日 18時) (レス) id: 9c27d96a79 (このIDを非表示/違反報告)
じゅんた(プロフ) - 久しぶりのエイジWorld堪能しました。ありがとうございます(人´∀｀) (2015年12月2日 6時) (レス) id: 017662d541 (このIDを非表示/違反報告)
エイジ(プロフ) - りえぞうさん» コメントありがとうございます。嬉しいです、オクッパ同士ですね♪これからも、テギョン溺愛で行きますので、また遊びに来てくださいね!!私も、初めまして♪こんばんは♪(*^^*) (2015年8月16日 23時) (レス) id: 9c27d96a79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エイジ | 作成日時：2015年6月7日 22時
