あなたの側にいさせて。【エイジ】 (ページ25)

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25.芽が大きくなるとページ25

それからすぐに、私はエイちゃんの実家に行った。

お線香をあげて…

まずはエイちゃんに報告した。

その瞬間風が吹いて、エイちゃんが喜んでるのがわかった。

「お母さん、いまちょっといいかな？」

エ母「うん！待ってー！美味しいデザートがあるから、一緒に食べよ」

それを持ってくると、エイちゃんのお母さんは椅子に座った。

「あのね…私、エイちゃんの赤ちゃんを妊娠してるの」

エ母「へっ？」

その瞬間、お母さんは涙を流した。

エ母「ほんと？」

「そんなドッキリしないよ」

エ母「ありがとう。Aちゃん。」
お母さんは泣きながら言った。

「エイちゃん、パパになるんだね」

そんな私の言葉に頷いて、エイちゃんのお母さんは喜んでくれた。

私の母も、それはそれは喜んだ。

メンバーは私の事を考えてくれて、しばらく私は動画を休むことにしよう。と決めた。

時がたつのは早くて、あっという間に７ヶ月になった。

性別はなんとなくそんな気がしてたけれど、やっぱり男の子だった。

お腹も少しずつ大きくなった。

リスナーさんには報告していなかったので、私が休んでる間は、たくさんの人から心配のコメントをもらった。

---やっぱりショックだよね

---Aちゃんが心配

私はそんな言葉とは裏腹に、妊婦生活を楽しんでいて、なんだか申し訳なくなった。

@avntis_u_uv

みなさん！お久しぶりです。
私は元気です。心配させてしまってごめんなさい。
でも、心配いらないよ！
また絶対に会えるからね！

私がそうツイートすると、すぐにコメントがついた。

妊娠してから、メンバーにはたくさん手伝ってもらった。

赤ちゃんのものを買い揃える時はメンバーみんなで行って、たくさん買ってくれた。

あれも欲しい！これも欲しい！と私よりも張り切っていた。

大きくなったお腹を撫でて「幸せだね」なんて言っていると、「すっかりお母さんだね」なんてからかわれたりした。

エイちゃん、見てるかな？

私は大丈夫だからね。

幸せだからね。

エイちゃんも、パパになる準備、しておいてよ？